2回戦と準決勝を行った。札幌北広島ボーイズは2回戦で札幌手稲ボーイズを10―5で撃破。準決勝では8番・小田揮(たくと、3年)の勝ち越し三塁打などでとかち道東ボーイズを4―2に下し、8年ぶりに決勝進出した。札幌豊平ボーイズは2回戦で7連覇を狙った旭川大雪に7―0の快勝。準決勝でも苫小牧ボーイズに13―0で圧勝し、7年ぶりVに王手をかけた。

 下位打線でチャンスをものにした。1―1の4回、2死一塁で札幌北広島の8番・小田が左翼フェンス直撃の適時三塁打。続く代打の千葉優輝(2年)も中前適時打でリードを広げた。6回には小田から2者連続の敵失で貴重な追加点。2試合連続で後半からマウンドに立った右腕・太田慶音(2年)が反撃を1点に抑え、決勝進出を決めた。

 前週のアシックス旗争奪道大会は打線がつながらず初戦負けに終わったが、この日は2回戦で15安打の爆発。山田徹監督は「結果が出たことで準決勝は楽に臨めた」と目を細めた。小田は「ベンチからすごく声が出ていたので(気持ちが)乗っていた」と笑顔満面だ。

 6連覇中だった旭川大雪が2回戦で敗れる波乱の大会。新チームになって初の決勝進出だが、これで満足はできない。秋季リーグでコールド負けを喫した札幌豊平との決勝に向け、小田は「この波に乗っていく」と上げ潮ムードで11年ぶりVへ挑む。(石井 睦)