◆第69回京王杯SC・G2(5月11日、東京競馬場・芝1400メートル=1着馬に安田記念の優先出走権)

 高松宮記念6着から巻き返しを狙うトウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父ビッグアーサー)は1週前追い切りの5月1日、美浦・Wコースで6ハロン81秒7―11秒0の好タイムをマーク。ゴール前で軽く仕掛けられると素早く反応し、併せた1勝クラスの僚馬を5馬身突き放した。

 5歳を迎えてからますます充実度を増しており、今年初戦だった3月のオーシャンSでは馬体重をプラス12キロ増やし、最高体重の480キロ。パンプアップした筋肉をアピールした。

 東京コースは8着に敗れた22年NHKマイルC以来となるが、走法からも一切の不安はない。高柳瑞調教師は「体重も増えていて、成長していると思います。しばらく1200メートルを走っていたので1400メートルと左回りがカギになるかなとは思いますが、馬の成長に期待したいです」と、言葉に力を込めた。