◆JERAセ・リーグ DeNA―ヤクルト(6日・横浜)

 DeNA・筒香嘉智外野手(32)が6日、ヤクルト戦(横浜)に「6番・左翼」でスタメン出場し、1点を追う2回1死二塁の1打席目は、カウント3ボール1ストライクから1度もバットを振らず四球だった。すると続く伊藤の適時二塁打で追いつくと、京田の中犠飛で筒香が勝ち越しのホームを踏んだ。

 対戦したのは23年連続勝利を狙う44歳ベテランの石川。筒香は「本当にコントロールがよく、相手の打者が嫌なところをついてくるようなイメージはあります」と警戒し、三浦監督も「経験豊富な投手。あまり惑わされないように狙い球を絞って打席に入って行けばいいと思います」と対策を口にしていた。

 4月中旬にDeNA復帰を決断した筒香。ファームでの調整を経てこの日、1軍に昇格した。試合開始約1時間前に行われたアップとシートノックでは、グラウンドに出ただけで大きな拍手を浴びた。筒香の名前にかけた「225円」の立ち見席も販売され、ゴールデンウィーク最終日の本拠地は大きな熱気に包まれた。

 試合前に取材に応じた際には「この横浜スタジアムでベイスターズの一員として、プレー出来るということに、非常に喜びを感じています。僕自身が出来ることといえば、毎日ハードにプレーするだけですので、チームの勝利に少しでも貢献出来るように全力でプレーします。もちろん緊張はあります」と話していた筒香。三浦監督も「しっかり仕上がっていますし、打つ、打たないは別にしてコンディショニング的にはすごくいいと聞いていますし、表情を見てもその感じは受け取れた。またDeNAベイスターズの一員として一緒に戦って、今シーズンここから戦うので楽しみです」と期待をかけていた。