◆イースタン・リーグ ヤクルト4ー1巨人(6日・戸田)

 巨人の育成・舟越秀虎外野手(22)が2軍開幕からの連続盗塁成功を10に伸ばした。1度の失敗もなくロッテ・高部に並び、イースタン・リーグトップタイに浮上した。6日の同ヤクルト戦(戸田)に「2番・中堅」で先発出場。初回1死一塁から、相手先発・奥川が警戒する中で初球に二盗を成功させ、「打席に立っている時にクイックを見て、塁に出たら走れると思っていた」と振り返った。

 驚異的なペースで盗塁を決めている。2軍で出場した22試合のうち、先発出場が9試合。出場機会が限られ、かつ相手から強い警戒をされる中で盗塁を決め続けてきた。昨季ファーム非公式戦で90戦68盗塁をマークした脚力をいかんなく発揮し、「他の人に比べて、出塁数や試合数、打席数が少ない中でトップタイというのは素直にうれしい。盗塁ができていて、成功率も高い証拠なので」と胸を張った。

 桑田2軍監督は「足という武器、スタートを切る勇気とスライディングの速さ。本当にすばらしい」と評価。支配下昇格を目指す韋駄天(いだてん)にとっては、ここは通過点だ。「成功率100%はうれしいですけど、納得する盗塁は1個もなかった。もっと走ってアピールをしたい」。ただ貪欲に、次の塁を奪いにいく。(小島 和之)