◆JERA セ・リーグ DeNA6―5ヤクルト(6日・横浜)

 つかみかけた白星は、筒香の逆転弾でこぼれ落ちた。球界最年長44歳の石川が、今季2度目の先発で5回3安打2失点。1年目からでは史上初の23年連続勝利はまたもお預けとなったが「投げた試合、全部勝てるようにまた準備したい」と淡々と語った。

 丁寧にアウトを重ねた。最速134キロの直球に、最遅は96キロのカーブ。緩急自在に両コーナーに投げ分け「緩急だったりいろんなのを使って抑えるのが僕のピッチング」と振り返った。リリーフ陣が逆転を許したが「5回では後ろのピッチャーに負担がかかる」と自らを責めた。

 今季初先発の5回無失点に続く好投。高津監督は「ランナーは出しながら、持ち味は十分に出してくれたなと思います。(白星に)あと一歩までいったんですけどね」。通算186勝目はならなかったが、ベテラン健在を証明するマウンドだった。(山口 泰史)