◆イースタン・リーグ ヤクルト1―1巨人=延長11回引き分け=(7日・戸田)

 巨人のドラフト5位・又木鉄平投手(25)が7日、5回無失点の快投で1軍昇格をアピールした。イースタン・ヤクルト戦(戸田)に先発。球数を減らすことをテーマに掲げる中で被安打1、わずか62球で5回を投げ切り「カウントもうまく取れましたし、追い込んでからもしっかりと低めで勝負できていた。徐々に(課題を)克服できている部分もある」とうなずいた。

 環境を味方につけた。中堅から本塁方向に強風が吹きつける状況下で、「外野に飛んでも(打球が)返ってくるのは分かっていたので、打たせて取る、とにかくゾーンで勝負することを考えた」。試合前のブルペンでは「高めにいくと曲がりきらずにボールになるけど、低めに投げればしっかりと曲がる」と風による変化球への影響も入念に確認。強風をものともせずに、カーブ、スライダー、チェンジアップと緩急を利かせ相手打線を手玉に取った。

 同じ左腕の横川がこの日、出場選手登録を抹消。2軍で結果を残し続ければ、1軍のロングリリーフ枠をつかむチャンスも見えてくる。「求められているところがもっと高いところにあるのかなと思う。自分なりに追い求めて、呼ばれるようにやっていきたい」。社会人出身ルーキーが1軍で羽ばたく準備は整いつつある。(小島 和之)