◆JERAセ・リーグ 阪神0―2広島(7日・甲子園)

 広島の新井貴浩監督が7日、阪神3連戦最終戦の8日から末包昇大外野手を1軍昇格させると明かした。この日のウエスタン・リーグの阪神戦(由宇)で今季1号を放っていた。2年目の昨季は11本塁打で存在感を見せた27歳は「下で苦しんだ分、上でしっかり結果を残したい。悔しい思いがいっぱいあるので、晴らせたら良いと思います」と意気込んだ。

 末包はこの日、阪神の19歳右腕・茨木から中堅フェンスを軽々越える一発を放った。2軍23戦81打席目の待望の今季1号だった。1月下旬の自主トレ中に古傷でもあった左膝の内側半月板損傷で離脱。3月26日の2軍戦に実戦復帰したものの、この試合前まで打率2割ちょうど、長打も二塁打2本だけにとどまっていた。

 この日、チームは床田の好投もあって阪神との投手戦を制したものの、打線は“新4番”の小園の先制犠飛を含めて2得点だけ。今季いまだ4番打者に本塁打はなく、チーム11本塁打と78得点はリーグワーストと得点力不足は深刻だ。長打力を持ち味にする背番号52が、打線の起爆剤として期待される。

 末包に代わり、開幕から打率1割8分2厘、0本塁打、2打点で直近16打席ノーヒットと苦しんでいた20歳・田村俊介外野手が2軍調整となる。