全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル2024」優勝決定戦(12日、横浜BUNTAI)で激突する宮原健斗と斉藤ジュンが8日、台東区の浅草ビューホテルで会見した。

 今年の「CC」は、全16選手がA、B両ブロックに8選手が分かれ、各ブロック最高得点者が12日の横浜BUNTAIで優勝決定戦で激突。Bブロックは5・4三条大会で勝ち点8で並んだ諏訪魔を破り斉藤ジュンが勝利し初の優勝戦進出を決定。Aブロックは、5・6後楽園ホール大会で宮原健斗が勝ち点10で並んだデイビーボーイ・スミスJr.との直接対決を制し、2019年大会以来、5年ぶり2度目の優勝へ王手をかけた。

 会見で宮原は、斉藤ジュンについて「斉藤ブラザーズは今、最もプロレス界で流行っているのは認めよう。キャリアだとか今までのプロレス界の常識は彼らには通用しない」と勢いを認めた。さらに「斉藤ブラザーズ対決」が行われた5・3仙台大会が満員となったことに触れ「ただ、今回の舞台は横浜BUNTAIだ。宮城県からお前の応援に来る人たちがいるだろうか。この俺、宮原健斗は、日本全国のプロレスファンが横浜BUNTAIに応援に駆けつけるだろう。優勝するのは、この俺、宮原健斗だ」と宣言した。

 対するジュンは、5・6後楽園でスミスJr.を破った宮原の試合に「俺はしびれた。あの時からずっとワクワクしている」とし「決勝戦が宮原健斗、最高じゃねぇか。宮原健斗をひねりつぶしてこそ胸を張って優勝と言えるから、早く叩きつぶしたい」と高鳴る鼓動をあらわにした。一方で負けたら大好物の「甘い物」を封印がかけられた「斉藤ブラザーズ対決」で弟のレイに敗れ、禁じられている。優勝すれば「解禁」となることから「優勝しないと大福、おまんじゅうは、いつまでたっても食べられない。それはとっても困る。だから宮原健斗はぐっちゃぐっちゃだ。DOOM」と好物を取り戻すためにも初優勝へ意欲を見せた。

 さらに3日の仙台大会から「甘い物」が食べられない日々に「今まで生きてきてそんな長い間、甘い物が食べられないってことはなかったから、その憎しみパワーがどんどん体の奥の底にたまっているのが今にも爆発しそうで、12日のBUNTAIまでまだ時間があるからとんでもないことになる」とストレスを告白し「優勝したら宮原健斗に甘い物を買いに行かせてそのままリングの上で食べたい」と予告した。

 好物を封じられているジュンに宮原は「プロレスラーとしては欲を押さえ込んで当日を迎えるなんてことは当たり前のこと」と切り捨て、ジュンを「包み込んで完膚なきまでにやっつけようかと思います」と断じた。

 ◆5・12横浜BUNTAI全対戦カード(試合順は後日発表)

 ▼チャンピオン・カーニバル2024 優勝決定戦 時間無制限1本勝負

宮原健斗 vs 斉藤ジュン

 ▼世界ジュニアヘビー級選手権試合

王者・ライジングHAYATO vs 挑戦者・カズ・ハヤシ

 ▼スペシャルタッグマッチ

諏訪魔、鈴木秀樹 vs 船木誠勝、河野真幸

 ▼タッグマッチ

田村男児、MUSASHI vs アンディ・ウー、吉岡世起

 ▼タッグマッチ

大森北斗、羆嵐 vs ハートリー・ジャクソン、ロード・クルー

 ▼After Champion Carnival シングルマッチ

斉藤レイ vs 綾部蓮

 ▼結成!シン平成維震軍!スペシャル6人タッグマッチ

青柳優馬、越中詩郎、AKIRA vs 芦野祥太郎、黒潮TOKYOジャパン、立花誠吾

 ▼After Champion Carnival スペシャルタッグマッチ

安齊勇馬、本田竜輝 vs デイビーボーイ・スミスJr.、サイラス