春季高校野球宮城県大会(16日開幕、石巻市民ほか)の組み合わせ抽選会が9日、仙台市内で行われた。昨秋は県8強止まりだった仙台育英は、湯浅桜翼(おうすけ)主将(3年)が「夏のように戦う」と決意。真剣勝負の経験を数多く積み、最後の夏に備える。

 季節を先取りするかのように、湯浅主将の口調は真夏のような熱さを帯びていた。「夏のように戦っていきたい。一つでも多く経験を積みたい」。昨秋は県大会準々決勝で東陵に敗退。2連勝した今春の中部地区予選を含めても、まだ公式戦は7試合だけだ。「(公式戦に)慣れていない選手が多くて、スピード感がまだまだだった」と地区予選の反省を踏まえ、県大会では隙のない動きで勝ち上がるつもりだ。東北大会決勝までいけば、最大で8試合を経験できる。一戦ずつ力をつけて春の頂点をつかみ、夏に向けて最高の弾みをつける。(有吉 広紀)

 登米総合産・千葉洸太主将(3年。統合により15年に開校後初出場)「元気の良さがチームの長所。(対戦相手の古川とは)先月に練習試合をして負けているのでリベンジしたいです」

 聖和学園・三浦広大主将(3年。昨秋に続く県連覇目指す)「(昨秋は)投手に助けてもらったので打撃でチームを助けたい。打線のつながりも出てきたので(昨秋とは)違う試合運びもできると思う」