バドミントンの混合ダブルスでパリ五輪代表入りを確実にしている渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)は10日、都内で行われた所属チームの公開練習に参加した。7月26日開幕のパリ五輪まで残り約2か月半。渡辺は「いよいよだな、という気持ちがあります。肩の力を抜いて楽しくできています」。東野も「状態はとてもいいと思います。たくさん勇大君と練習が積めています」と充実の表情を見せた。

 同じチームで2016年リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダリストの松友美佐紀と金子祐樹の混合ダブルスのペアと打ち合うなど、軽快な動きを見せた。渡辺は、BIPROGYの遠藤大由ダブルスヘッドコーチが出した羽根を両サイドに集中して打ち返す基礎練習にも時間を割いた。「自分たちのレベルアップに重きを置いて、練習ができていると思います」

 21年東京五輪では混合ダブルスで日本勢初の表彰台となる銅メダルを獲得。同大会の日本勢では全種目を通じて唯一のメダルをもたらした。今夏のパリ大会では更なる高みを目指す。「前回の銅メダルには満足はしていない。東京での悔しい思いをパリで晴らせるように、金メダルを取れるように頑張っていきたいです」と東野。渡辺も「金メダルを取りに行く姿勢で、日々の練習を過ごしたいと思います」と強い決意を語った。