サッカー日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が20日、今月末に能登半島地震の被災地である石川県輪島市で復興支援活動を行うと、自身のマネジメント事務所のSNSで発表した。

 田中は「いつも応援ありがとうございます。この度能登の復興に少しでも力になりたいと思い、5月末に能登、輪島に行くことに決めました。今自分にできることをしたいと思ってこの活動に至りました。色々な支援の形がある中で自分の中ではやはり一番は自分の足を運んでできることをやる、色々な方を元気づけたり寄り添うことが大切だと思いました。フロンターレの時もそういった支援活動からたくさんのことを学びましたし、それを今自分のできる限りの力で寄り添いたいなと思いました。僕は日本がとても大好きなのでゆっくりと街とともに今まで以上のものに出会えるように最善を尽くしたいなと思っています。なにより言葉や想いだけではなく行動が一番大切だと思うので時代の流れが早い今、この震災を忘れてはいけないと思いますし何かできることをしたいなと、そしてたくさんの人の力を借りたいなと思っています」とコメントした。

 今年の元日、自身も出場した親善試合・タイ戦(国立)直後の午後4時すぎ、能登地方で地震が発生。最大震度7を観測し、甚大な被害を受けた。田中は今年2月に被災地支援を目的として、自身のサイン入りスパイク、ユニホームを出品したチャリティーオークションを実施。今回は輪島市を訪問し、小中学校でサッカーを通じた交流や、伝統工芸・輪島塗の工房など被災地域を回る予定という。

 田中が所属するデュッセルドルフは今季のドイツ2部リーグ戦を3位で終え、1部昇格プレーオフに回ることになった。浅野拓磨が在籍するボーフム(1部16位)とのプレーオフは、24日の第1戦がアウェー、28日の第2戦をホームで行われる。