◆米大リーグ　ブルージェイズ―ドジャース（２７日・カナダ・オンタリオ州トロント＝ロジャースセンター）

　ブルージェイズ・菊池雄星投手（３２）が２７日（日本時間２８日）、本拠地・ドジャース戦で先発し、６回９１球を投げて９安打４失点、３奪三振無四球で降板し、３勝目を逃した。花巻東高で３学年後輩の大谷翔平投手（２９）との対決は、二ゴロ、右前適時打、空振り三振の３打数１安打だった。

　初回は先頭のベッツの中堅への当たりを、中堅手・バーショがダイビングキャッチを試みるも捕球できずに三塁打。無死三塁で大谷には今季最速９７・９マイル（約１５７・６キロ）を投げ込むなど二ゴロに打ち取ったが、続くフリーマンに左犠飛を許して、先取点を与えた。２死走者なしからスミスにも左翼への二塁打を浴びたが、Ｔ・ヘルナンデスを二ゴロに打ち取って追加点は与えなかった。

　２回はＥ・ヘルナンデス、パヘスに連打を浴びて１死一、三塁のピンチを迎えるとテーラーに中前適時打を浴び、２死一、三塁で大谷との２度目の対戦は、またしても今季最速を更新する９８・２マイル（約１５８・０キロ）を投げ込んだが、打球速度１１９・２マイル（約１９１・８キロ）ではじき返され、右前適時打でリードを３点に広げられた。

　３回は１死からＴ・ヘルナンデスに中前安打を許すも後続を抑えて、この試合初めての無失点。４回も先頭のロハスに二塁打を許すと、１死三塁からベッツに中前適時打を浴びた。１死一塁の大谷との３打席目は空振り三振。５回はこの試合初めて３者凡退で抑えた。４点ビハインドながら続投した６回も３者凡退で、４回２死から８者連続アウトで締めくくった。

　メジャー６年目の菊池は、６試合目の先発だったが、３勝目はならず、防御率２・９４。４失点は今季ワーストだった。１６日（同１７日）の本拠地・ヤンキース戦、２２日（同２３日）の敵地・ロイヤルズ戦と２連勝と勢いに乗っていたが、ドジャース打線を抑えることは出来なかった。大谷とはメジャーで１９年から９試合目の対戦で、２３打数７安打（３本塁打）の打率３割４厘となった。