毎年5月2、3日に能登町小木で営まれ、今年は神事のみとなる県無形民俗文化財「小木とも旗祭り」に合わせ、船に立てる大きな「とも旗」の文字を彩る作業が18日、小木中で行われた。来年3月末に閉校となるため、小木中最後の製作となるとも旗には「復興誓能登」の文字が書かれ、全生徒26人が、地元住民や教職員、避難者と金銀の色紙を貼り付けた。

 とも旗は高さ20メートル、幅2・5メートル。製作は地元の約30人とともに3月末から進められている。体育館で避難生活を送る中町美喜子さん(85)は「とても懐かしい思い。祭りはないけど、立派な旗になった」と喜んだ。生徒会長の浦田羽菜さんは「小木中最後の生徒が協力し、町の人を元気にしたい」と語った。