中国電力は島根原発2号機の再稼働について安全対策工事が遅れていることから、12月に延期となる見通しを示しました。

島根原発2号機は福島第1原発事故後の2012年1月から停止が続いていましたが、2021年に審査に合格し中国電力は8月の再稼働を目標に安全対策工事を進めていました。

工事は来月中に終わる予定でしたが、10月になる見通しになったということです。

そのため中国電力は島根原発2号機の再稼働を12月に延期する方針を決め、原子力規制庁に検査スケジュールなどの変更を届けました。

島根原発2号機は核燃料で直接水を沸騰させて発電する沸騰水型原子炉で、事故を起こした福島第1原発と同じタイプの原子炉です。

中国電力 中川賢剛社長「激しく乱高下する燃料価格変動に対する抑制策にもなるので、そういう面ではできるだけ早い運転再開を目指していきたいが工程ありきではなく無理のない計画で安全第一で進めていきたい」

一方、中国電力の株主らで構成された市民団体は、株主総会を前に脱原発を訴える議案を提出しました。

提案議案には「原子力発電の稼働条件の策定」や「使用済み核燃料の再処理を行わない」など5つが盛り込まれ、6月に予定される株主総会で審議されるということです