天ぷらやお蕎麦、お寿司など、日本食にはさまざまなものがあります。日本ではよく食べられるものですが、外国人の方にはどのように受け入れられるのでしょうか。

ロンドン在住のマギー(@maggie.london.maggie)さんは、パートナーのイギリス人男性ベンジーさんとの暮らしやイギリス文化などについて、Instagramで公開しています。

今回投稿されたのは、ベンジーさんが食べていた「簡単な夕食」について描かれた漫画です。こちらの投稿には「凄いです」「外国人の方って納豆苦手な人多いのに凄いですね!」「最強のイギリス人」「 日本人以上じゃないですか」などのコメントが寄せられ話題になっています。

ベンジーさんが食べていた「簡単な夕食」とは、いったいどんなものだったのでしょうか。マギーさんに話を聞きました。

ベンジーさんの「簡単な夕食」

ある日マギーさんが出かけたとき、ベンジーさんとのメールで夕食をどうするかという話になりました。マギーさんはランチが遅かったためその日の夕飯は食べないと伝えると、ベンジーさんからは「僕もちょっと面倒な気分だから、簡単なもので済ませるよ」と返信がきました。

マギーさんが帰宅すると、ベンジーさんが食べていたものは、インスタント麺のラーメンとふりかけをかけた白米と梅干でした。マギーさんは「すっかり日本人化してる」と思ったようです。

いつものベンジーさんは、インスタント麺自体はほとんど食べません。マギーさんと知り合ってからの4年間で4、5回程度なのだとか。マギーさんがお米が好きなことから、ベンジーさんも和食が好きでお米は週に4〜5回食べているようです。

マギーさんと暮らす前のベンジーさんの「簡単な食事」といえば、レンジで温めるチリコンカルネとナチョスとほうれん草。もしくは ケバブをテイクアウトするといった感じだったそうです。現在とはまったく違うメニューですね。ベンジーさんは現在、納豆も食べるといいます。

マギーさんと出会う前にも、ベンジーさんが日本を一人旅したときに、納豆を一度だけ食べたことがあったそうです。納豆は苦手だという外国人の方が多いなか、ベンジーさんは美味しいと感じたのだとか。
そしてマギーさんと暮らし始めてからは頻繁に食べるようになり、より好きになったとのこと。食べるたびにどんどんハマっていったようですよ。
とはいえ、ロンドンで納豆を買える場所が限られているので常備できず、食べるのは月に1、2回くらいの頻度だといいます。そんなことから、納豆はちょっとしたご馳走感覚なのだそうです。

ベンジーさんが日本らしい「簡単な食事」をしていることについて、マギーさんは「まず単純に『日本人なの?』と笑ってしまいました。でも本当に好きなんだな、と思いました。それと、簡単とは言いながらしっかり野菜と卵を入れて作っていたことに感心しました。日本食が口に合うというのは嬉しいですね。一緒に暮らすうえで食の好みが近いことは結構大事だと思うので」と話しました。

たしかに一緒に暮らすなかで食の好みは重要なポイントかもしれません。

また、マギーさんは日本とイギリスでの食文化の違いなどについて、次のように教えてくれました。「日本人は3食ともおかずをいろいろ用意するのが凄いなぁと改めて思います。イギリスの朝食はポリッジやトースト、ランチもサンドイッチやサラダなど簡単なものだし、夕食もワンプレートでシンプル。ズボラな私にはありがたいです(笑)。また、チップス(フライドポテト)が何かと付いてくることも日本との違いですね。日本だとジャンクフード的な感覚ですが、こちらでは当たり前の付け合わせです。ランチのサンドイッチはミニ袋のポテトチップスとの組み合わせがポピュラーです。最初はびっくりしました」

ベンジーさんは梅干しや納豆のほか、角煮やお漬物、生姜茶も好きなのだそうです。

今後マギーさんは、もし日本に行く機会があるときには、ベンジーさんと一緒に焼肉やとんかつ、自宅では再現が難しいお店のお蕎麦を食べにいきたいと話していました。

日本食を美味しいと言ってもらうことは日本人として嬉しいですね。今後も日本食の魅力をたくさん味わってほしいです。

ほ・とせなNEWS編集部