「子育てに優しい県」を掲げる新潟県。新潟での子育てのため、結婚後にUターンやIターンを検討するのもいいけれど、まずは新潟県で結婚式を挙げることを検討してみるのはいかがでしょうか。実は新潟県には、文化や歴史、風土に根づいた、ちょっと変わった結婚式がいくつもあるんです。そこで、今回は「新潟らしいウエディング」と題して、3つのスタイルをご紹介していきます。

第1弾は、新潟県唯一のJ1サッカーチーム「アルビレックス新潟」のホームスタジアムである〈デンカビッグスワンスタジアム〉、通称ビックスワンで行うスタジアムウエディング「アルビウエディング」です。

クラブチームが全面協力する、夢の結婚式

〈日産スタジアム〉や〈京セラドーム大阪〉など、野球やサッカーが行われるスタジアムを使ったウエディングは、決して珍しいものではありません。しかしこのアルビウエディングの最大の特徴は、スタジアムの時間貸しではなく、アルビレックス新潟の全面協力で行われること。

監督や選手からのビデオメッセージ、全選手のサインが入ったオリジナル結婚証明書の発行など、クラブチームとのコラボ感が満載です。

さらには、ホームゲームの試合前に挙式が行われるため、ふたりの大切な日を大観衆のサポーターが祝福してくれます。結婚式は人生における忘れられないイベントのひとつですが、ここまで規模が大きいと、より色濃く記憶に残りそうですよね。


コロナ禍だからこそ生まれた結婚式応援企画

そんなアルビウエディングが初めて開催されたのは、2021年7月。新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本全体が自粛ムードに包まれている真っ只中でした。規模の大小に関係なく、人が集まるイベントは開催されず、もちろん結婚式も中止・延期、あるいは規模を縮小しての実施を余儀なくされていました。そんな折、サポーターの五月女夫妻からのメールがアルビレックス新潟へ届きました。

そのメールには、コロナ禍によって予定していた結婚式を断念したこと、コロナ禍前に別のスタジアムで体験したスタジアムウエディングに感動したこと、自分たちと同じように結婚式を満足に行えなかったサポーター同士のカップルやご夫婦がいるであろうこと。そして、ホームスタジアムであるビッグスワンで結婚式を挙げられたらどんなに幸せだろうか、と熱い気持ちが綴られていたのです。

アルビレックス新潟は、このメールを受けて、クラブ設立時からのオフィシャルパートナーであり、新潟県内で多くの結婚式場を手がける〈アークベルグループ〉に相談を持ちかけました。アークベルの式場のひとつ、デュオ・グランシャリオのウエディングプランナー・田中絵里子さんは、その相談を受けたひとり。

「スタジアムウエディングは、当社にとっても初めての試みで、最初は戸惑いました。しかし実現すれば、これほど記憶に残る結婚式もないだろうと思い、とにかくお手伝いしようと考えました」

アークベルもアルビレックス新潟も、準備は手探りだったようです。

「試合前に結婚式をとり行うので、フィールド上で行えること、また、時間的にも制約があることなど、細かな調整が多かったですね。一番の心配ごとは、そもそも何も知らずにサッカー観戦に訪れるサポーターたちが祝福してくれるだろうか、ということでした」

それでも、新郎新婦の熱い思いに応えるため、新潟県初となる大規模スタジアムウエディングの実現に向けて動き出したのです。


多くのサポーターが大歓声で祝福

そして、初開催となったアルビウエディングでは、きっかけとなるメールをくれた新郎新婦を含む3組のカップルが結婚式を挙げました。いずれも、コロナ禍で挙式を延期、あるいは縮小開催など、思うような結婚式を行えなかったカップルたちでした。

当日はホームゲームということもあり、多くのサポーターが来場し、アルビレックス新潟のマスコットキャラクターのアルビくん、スワンちゃんのエスコートでフィールドに入場。誓いのキスの代わりに、「誓いのキック」で永遠の愛を誓い、アルビレックス新潟の監督や、新郎新婦の推し選手からのサプライズメッセージ、最後は大観衆からの祝福の声が鳴り止まぬなか、新郎新婦がフィールドを1周するなど、アルビレックス新潟の全面協力がなければ実現できないような内容ばかりでした。

アルビウエディング開催のきっかけとなるメールを送った五月女夫妻は「セレモニーの始まりから終わりまでのすべてが夢のようで、この上なく幸せな時間を過ごせました」と、いいます。そのほかのご夫婦も、一生の忘れられない経験になったと感動しきりだったそうです。

スタジアムウエディング以外にもアルビらしさを

この取り組みが好評を博し、2022年以降は、アークベルのウエディングプランとして続いています。これだけの規模と内容で行われるアルビウエディングともなると、実は年に1日か2日しか実施機会がなく、さらに1日最大3組しか実施することができないため、プレミアム感のあるものになっています。

式を挙げてみたいけれど日程が合わない、興味はあるけれどここまでの規模は恥ずかしい、というカップルには、ビックスワンを舞台にしたフォトウエディングや、アルビレックス新潟とコラボしたオリジナルカラーのウエディングアイテムなどもそろえています。

特に近年では、フォトウエディングの需要が高まっていて、アルビサポーター同士のカップルでは、披露宴とは別に、ビッグスワンでの撮影を希望することもあるそうです。

結婚式は、ふたりにとって一生に一度の晴れ舞台。ここまで特別な結婚式はなかなかありません。新潟県民からの愛され度合いが高いといわれるアルビレックス新潟からの、恩返しのような企画。アルビだからこそ実現する結婚式。アルビサポーターはもちろん、たくさんの県民に祝福してもらえる、そんな夢が詰まった“新潟らしいウエディング”です。

すでに2023年度は終了していて、来年は2024年3月頃に実施日程が発表される予定になっています。興味があるカップルは、アルビレックス新潟およびアークベルグループの公式SNSをチェックしてみてください。

Information

アルビレックス新潟

web:アルビレックス新潟
X:@albirex_pr
Instagram:@albirex_niigata_official

アークベルグループ

web:アークベルグループ

credit  text:新潟Komachi編集部