新潟県には、文化や歴史、風土に根づいた、新潟らしい結婚式があります。第1弾は県内唯一のJ1サッカーチーム「アルビレックス新潟」のホームスタジアムで行う「アルビウエディング」をご紹介しました。続く第2弾は、国内でも数が少ないワイナリーウエディングです。新潟といえば日本酒が有名ですが、実は海外からも注目されるワイナリーがあるんです。そのひとつ〈カーブドッチ〉で行われている、“美味しい結婚式”についてご紹介します。

異国感が満載のワイナリーウエディング

〈岩の原葡萄園〉や〈胎内高原ワイナリー〉、〈アグリコア越後ワイナリー〉と、実は日本酒だけでなくワインの産地でもある新潟県。今回ご紹介するのは〈カーブドッチ〉でのウエディングです。新潟市の南西部、日本海に面する角田山の麓に、個性的なワイナリーが集まる「新潟ワインコースト」のなかでも、最も古く代表的なワイナリーです。こちらでは、見渡す限りに広がるぶどう畑や、それらを育む大自然を活用したガーデンウエディングを、創業間もない頃から行っています。

敷地内にレストランやホテル、温泉施設などを併設し、ちょっとしたリゾート気分を味わえるのですが、観光地としてだけではなく、結婚式場としても人気が高まっています。県外から観光目的でたまたまワイナリーを訪れたカップルがロケーションを気に入り、式を挙げる例も増えているそうです。


ワイナリーならではの結婚式の魅力とは

複数のレストランを展開する〈カーブドッチ〉では“美味しい結婚式“をテーマに掲げ、1日1組限定のガーデンウエディングを実施しています。すぐ近くの漁港で水揚げされた鮮魚に、地元農園産の野菜……。季節の素材を最大限に生かした料理の数々と、まさに挙式を行う場所で生まれたワインとのマリアージュはほかにはない魅力といえます。

また、一面のぶどう畑や、緑の芝生が広がるロケーションもポイント。純白のウエディングドレスを引き立てる、美しい新緑や色鮮やかなバラが咲き誇る5月から6月、ワイナリーとして1年で1番盛り上がる収穫の時期にあたる9月から10月がハイシーズンです。式場のなかにある庭園ではなく、自然のなかに式場があるロケーションは、最高の1日を演出してくれるでしょう。


結婚証明書はワインボトルに!?

「ワイナリーでの挙式というと、ワイン好きのカップルが多いと思われがちですが、そんなことはありません。ワイナリーという独特の世界観や非日常感、ロケーションのよさで選んでいただくことがほとんどです」と教えてくれたのは、プランナーの清水朋子さん。

もちろん、ワイナリーならではの演出もあるそう。

「たとえば、挙式当日に新郎新婦さまにワインのラベルにサインをいただき、地下のセラーでお預かり。そして10年後の結婚記念日にお返しする、というものです。2015年にスタートさせたプランで、まだ受け取ったご夫婦はいらっしゃらないのですが、どんな反応をいただくのかとても楽しみです」

10年間の結婚生活を振り返りながら、同じ時間だけ熟成した記念ワインを楽しむ……なんともロマンティックな演出ですね。そのほかにもゲストへのプレゼントとしてワインを用意したり、料理ごとにワインを変えてペアリングを楽しむ料理プランがあったり。ワイン好きのための趣向も相談できるようです。


おいしい料理とおいしいお酒があれば

カーブドッチでは料理のおいしさやロケーションのよさはもちろんのこと、なによりゲストとの会話がしっかり持てたことに満足する新郎新婦が多いといいます。

「少人数挙式の魅力ともいえますが、あえてシンプルな構成をおすすめしています。ご希望やご要望には最大限お応えしますが、余興や友人代表のスピーチだってなくてもいい。家族や友人など感謝を伝えたい人たちと話をする時間をたっぷりとって。おいしい料理とワインがあれば、会話も自然と花が咲きますからね。一生に一度の日だからこそ、ひとつひとつの会話と笑顔が思い出になってくれればと思います」

なごやかでゆったりとした時間のなか、楽しそうな笑い声があふれるウエディング。結婚式への価値観も多様化してきていますし、少人数でのシンプルな式を望むカップルには、ぴったりかもしれませんね。

2019年にはワイナリーステイをコンセプトとしたラグジュアリーホテル〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉がオープン。ホテル1棟を丸ごと貸し切りにしたリゾートウエディングプランも登場しました。

国内でも数が少ないワイナリーという特別な場所でのウエディング、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Information

カーブドッチ

address:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
tel:0256-77-2288
web:カーブドッチ
X:@cavedocci_wine
Instagram:@cavedocci

credit  text:新潟Komachi編集部