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X(旧Twitter)などのSNSでこのほど、東京・日本が世界4位にランクインした、あるランキング画像が話題になりました。

画像はウェブメディア「Seasia」による「最も安い旅行先 2024」というタイトルのランキングで、日本のXユーザーの間ではキャプチャ画像が拡散していました。

画像の元となったデータは、イギリスの郵便局が毎年発表しているランキングで、人気観光地間でコーヒーやミネラルウォーターなどの物価を比較しています。

調査ではイギリス人にとっての安価な旅行先を調べているため、現在、イギリスの通貨・ポンドが強いことや、長引く円安・デフレが、東京が4位にランクインした背景にあると見られます。

イギリス郵便局による調査のランキング

東京の合計額59.05ポンドは、2024年4月10日の為替では約1万1380円。12位のタイ・プーケットは77.77ポンドで約1万4990円、39位のアメリカ・ニューヨークは143.28ポンドで約2万7620円でした。

調査は「ポンドの強さにより、イギリスの旅行者にとって多くの旅行先が安くなっている」とし、日本もその中の一つだと説明しています。

各地での物価が高騰していても、為替の影響でイギリス人にとって安価になるケースもあるといいます。

日本のSNSでランキング画像が出回っていた際には、出典がイギリス郵便局であることや、イギリス人にとっての安い旅行先のランキングであることなどは明記がなかったため、その点には注意が必要です。

また、調査での物価の比較対象には、航空運賃や宿泊費は含まれていません。SNSのコメント欄などでは海外のユーザーから「東京が4位?安くないよ」「実際に旅行に行ったけどタクシー代やホテル代は高かった」などの疑問を呈する声も上がっています。

一方で、長引く円安により、日本人にとっては海外旅行のハードルが上がり、海外旅行客にとっては日本旅行の安さが目立ち、インバウンドの勢いが増していることも事実です。

訪日客の消費は新型コロナウイルス禍前を超えていて、観光庁が今年1月に公表した2023年訪日客の旅行消費額は計5兆2923億円で過去最高でした。