車突入、損賠請求へ 東海村、被告に1200万円 茨城
起訴状などによると、男は昨年12月6日午後1時ごろ、日立市役所前広場で開かれていたイベント参加者の男女2人を殺傷しようと、自らが運転する乗用車を衝突させるなどして重軽傷を負わせ、衝突を避けようとした男性を転倒させて軽傷を負わせた。その約30分後には、村役場1階正面玄関に車を突入させて自動ドアなどを損壊。村の損害額は、自動ドアなどが約712万円。突っ込んできた車に押しつぶされた役場内の机、椅子などの事務用品が計12点で230万円とされる。
村総務人事課によると、請求額には慰謝料や職員の人件費、弁護士費用も含まれるという。
村は21日開会の村議会臨時会に関連議案を提出予定。同課は「可決され次第、速やかに水戸地裁へ提訴する手続きを進める」としている。
村はこのほか、学校やコミュニティーセンターなどに車の侵入を防ぐ鉄製ポールや防犯カメラを設置する方針で、安全対策費2939万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案も提出する。