愛媛県八幡浜市(やわたはまし)は愛媛県の西端にある日本一細長い半島「佐田岬(さだみさき)半島」の付け根に位置します。北は瀬戸内海、南は宇和海(うわかい)の2つの海に面しており、古くから漁業が盛んで、多種多様な魚が水揚げされます。

 愛媛県11市の中で面積が最小ながら、それゆえに都市機能が集約されたコンパクトシティで、市街地なら徒歩圏内に病院、大型スーパー、ドラッグストアなどがあるので車なしでも生活が可能です。海辺や山の周辺部に住んでいても、車で10〜20分程度で買い物圏内に移動することができる利便性の高いまちです。

2024年4月の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報は八幡浜市空き家バンクをご覧ください。

掲載:田舎暮らしの本 2023年3月号

愛媛県八幡浜市_みかん畑

 愛媛県八幡浜市は県内でも最大の生産量を誇るミカンの産地です。先人たちがひとつひとつ手作業で石を積んで作り上げた段々畑は、今日の農業の礎となっているだけでなく、海とまちと段々畑という八幡浜市独特の景観を生み出しています。八幡浜のある南予(なんよ)地域の柑橘栽培は、日本農業遺産に認定されています。

南八幡市_愛媛蚕種

 古くから海運業や鉱山、金融、養蚕など多彩な産業で栄えてきた歴史を持つ八幡浜市には、アンティークな香り漂う擬洋風建築、赤レンガ塀などノスタルジックな町並みが残っています。写真は愛媛蚕種(えひめさんしゅ)。1884年に創業され、今では県内で唯一残っている蚕種製造会社で、1999年に国の有形文化財に登録されました。

 松山駅から八幡浜駅まではJR予讃線の特急で約45分。八幡浜港までフェリーで渡ることもでき、大分県臼杵(うすき)から約2時間、別府から約2時間半です。

夕陽の美しい海が目の前の好立地! 雄大な景色を眺めながら暮らす日常が手に入る

| 海のそばにある築52年の250万円物件

 まちの中心部からは少し離れた、佐田岬半島の付け根に位置する物件です。交通量の少ない広い道路を挟んで海に面しており、毎日海を眺めながら暮らすことができます。川之石湾(宇和海側)の海釣りスポットまで約30メートル。20分ほど車で走ると瀬戸内海側でも釣りを楽しむことができます。八幡浜黒湯温泉「みなと湯」まで約6㎞、新鮮な魚介類の直売所もある道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」まで約6.7㎞で、恵まれた食と温泉を楽しむ暮らしが叶います。

 間取りは7Kと部屋数が多く、保育所や小・中学校も徒歩圏内なので子育て世帯にもオススメです。建物は築年数のわりにはきれいな状態ですが、一部床がきしむ箇所があるなど、部分的な補修が必要となります。

間取りは7Kと部屋数が多く、保育所や小・中学校も徒歩圏内なので子育て世帯にもオススメです。建物は築年数のわりにはきれいな状態ですが、一部床がきしむ箇所があるなど、部分的な補修が必要となります。

【物件データ】

愛媛県八幡浜市
250万円
土地:60坪・201㎡
延床:36坪・121㎡

●7K●宅地●平坦地●都市計画区域内非線引き●築52年●水洗トイレ●予讃線八幡浜駅より車で約16分●自然豊かな佐田岬半島の付け根に立地。海のそばで築年数のわりにきれいな状態。床にきしむ部分がある。交通量の少ない広い道に面しておりのんびりした雰囲気。駐車場なし。保育所、小・中学校、スーパーへ1.3〜2.6㎞。土地の一部が土砂災害特別警戒区域。

●問い合わせ先:愛媛県八幡浜市建設課 ☎0894-21-3139

| 築52年の7K物件の内観を紹介


 玄関を入ると奥にキッチンが見えます。「ただいま」と帰ってくる声が台所に届く、家族の生活がイメージできる間取りです。

愛媛県八幡浜市_和室
1階には和室が3室、洋室が1室あります。4.5帖と6帖の和室は襖を開けて広々と使うことができます。


和室には床の間と押入れが設けられており収納に困ることはありません。こちらは1階の8帖の和室です。建具や砂壁がレトロで味わい深いつくりです。


1階の洋室です。2面の窓から光が入る明るく気持ちの良い居室です。

愛媛県八幡浜市_2階和室
 2階の6帖2間の和室です。どちらの部屋も、南東向きの大きな窓があり日当たり抜群です。


2階の洋室は独立したつくりなので、子ども部屋や仕事部屋として使うのにぴったりです。

愛媛県八幡浜市_キッチン
 キッチンは、ガスコンロと給湯器が備え付けられていますが、床がきしむので修繕が必要になる可能性があります。ダイニングテーブルを置くのに十分なスペースがあります。

愛媛県八幡浜市_お風呂と洗面
浴室と洗面脱衣所です。比較的キレイですが空き家になって4~5年経過しているので現地で確認を。


トイレはまだ新しく使用感が少ない温水洗浄機能付きです。手すりが設置されているのも嬉しいポイント。


植栽や石灯篭もある庭は十分な広さがあります。こちらの物件は駐車場がありませんが、庭の一部を整備すれば新設することも可能です。


敷地内にはコンクリート造りの物置があり屋根部分が洗濯物干場になっています。


物件は道路を挟んで海に面しています。まさに海とともに生活することができる物件です。

【愛媛県八幡浜市の魅力】
海と山の豊かな自然に包まれたまち

 八幡浜市はそのコンパクトさが特徴です。市内の中心地に生活施設が集まり、市内のどこからでも車で20分程度で行けるので、どこに住んでいても生活に不便がありません。また、第一次産業の従事者が多いこともあり、自然を相手にしているためか、我慢強く穏やかな気質の人が多い印象です。農作物などをお互いに分け合ってきた風土からか、特に中心部から離れた地域では、近所の繋がりやおすそ分け文化が今も根付いています。                               
 

 八幡浜市は愛媛県でも最大の生産量を誇るミカンの産地で、なかでも「日の丸」や「新穴」などのブランドのミカンは、ミカンの価格相場を決めるプライスリーダー的存在です。「八幡浜黒湯温泉みなと湯」は、中国地方では珍しい「モール泉」です。保湿・保温効果に優れ、肌がスベスベになることから美肌の湯といわれています。

 移住支援が手厚く、令和6年度から18歳以下の医療費が無償になります。

| 愛媛県八幡浜市のグルメ・観光スポットを紹介

八幡浜ちゃんぽん

長崎などの麺文化を、八幡浜風に「ちゃんぽん」にして生まれた食べ物。ソウルフードとして市民に愛され続けています。鶏がら、鰹、昆布などで出汁を取った黄金色のスープで、あっさり風味が特徴です。現在市内では約30店で提供されており、様々な味を楽しむことができます。

八幡浜港フェリーターミナル

2022年4月に移転した「八幡浜港フェリーターミナル」。4階には展望デッキがあり、往来するフェリーや海に沈む夕日、ミカンの段々畑の眺望が楽しめます。道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」にも隣接しているため八幡浜港で水揚げされる新鮮な魚介類の特産品を購入したり食事を楽しむこともできます。