2025年3月に卒業予定の大学生・大学院生から人気を集める就職先企業はどこか。ダイヤモンド・ヒューマンリソース（東京都文京区）が調査結果を発表し、文系男子に人気の企業1位は、同期の調査として5年連続で「伊藤忠商事」だった。

　文系男子ランキングの2位以下は「三菱商事」「三井物産」「住友商事」「丸紅」で、上位5社を総合商社が占めた。総合商社は事業領域の広さや世界を舞台に活躍するイメージから、例年高い人気を集めている。

　6位は「三井住友銀行」で、以下は「三菱UFJ銀行」「大和証券グループ」「三菱UFJ信託銀行」「日本生命保険」と、大手金融機関が続いた。

　理系男子ランキングの1位は「三菱商事」。2位は「森ビル」、3位は「三井物産」が続いた。DXの加速を背景に、総合商社で理系採用意欲が高まっており、各社が理系出身者の活躍を積極的に発信していることから、文系だけでなく理系からの人気も高まりつつある。

●文系女子からも商社が人気

　文系女子ランキングの1位は「伊藤忠商事」。2位は「丸紅」、3位は「住友商事」、4位は「三菱商事」、5位は「三井物産」で、男子同様に総合商社がトップ5を占めた。中でも「伊藤忠商事」は同期の調査で3年連続の1位となった。

　理系女子ランキングでは「森ビル」が1位に。2位は「三井不動産」、3位は「住友商事」が続いた。「森ビル」は同期の調査で4年連続となる1位を獲得した。

　同社のサービスに登録している、25年に卒業予定として就職活動中の大学3年生と大学院1年生を対象に、インターネットとイベントで調査した。有効回答数は5198件で、調査期間は23年10月2日〜24年2月28日。