観光客らが桜を楽しむ盛岡市内丸の岩手公園。近くの亀ケ池は16日、散り急ぐ花びらで水面が淡いピンク色に染まった。盛岡の標本木の開花観測から4日目、満開からは2日目の「短い春」に市民らが驚いた。

 時折吹くそよ風を浴び、ひらひらと落ちる花びら。16日正午過ぎ、池の半分近くを覆った。訪れた市内の女性は「先週は咲いてもいなかったのに…」と目を丸くした。

 盛岡地方気象台(盛岡市山王町)の相馬求リスクコミュニケーション推進官は「暖かい日が続き、一気に桜の成長が進んだ。散り始めも早まる可能性がある」としている。