NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第37話が21日、放送され、意を決して夫の布団に初めて潜り込んだ佐田寅子(伊藤沙莉)に胸キュンする視聴者が続出した。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。現在、第8週「女冥利に尽きる?」(第36〜40話)が放送されており、この日の放送で、社会的地位を得るため、元書生の佐田優三(仲野太賀)と結婚した寅子が、夫の優しい一言で恋に落ち、その後、優三の子をお腹に宿した。

寅子は、道半ばで法曹への道を諦めた学友や、世の困っている女性のためにと数少ない女性弁護士として奮起していたが、第36話(20日放送)で狡猾な依頼人に利用されて失態を犯してしまった。以来、気落ちする寅子を優三が河原に誘い、2人で近所の農家でもらったという鶏肉の総菜を分け合って食べた。

優三は「すべてが正しい人間はいないから」と切り出し、人間にはみないい面と悪い面があり、守りたいものがそれぞれ異なると強調。そのうえで「だから法律があると思うんだよね」と述べ、「嫌なことがあったら、またこうして2人で隠れてちょっと何かおいしいものを食べましょう。トラちゃんもず〜っと正しい人のまんまだと疲れちゃうから…。せめて僕の前では肩の荷を下ろしてさ」と語りかけた。

この言葉で恋に落ちた寅子は、その晩、いつものように2つ布団を並べて寝床についたが、弁護士になれなかった優三に、もし高等試験(現在の司法試験)に受かったら、どんな弁護士になりたかったのかと尋ねた。優三は、自分が法律を学ぶ楽しさを知ったように、誰かにもそれを伝えられるような本を出したかったと返した。雄三の話を楽しそうに聞く寅子。すると2人の間に沈黙が訪れ、寅子が意を決して自分の布団から飛び出し、転がりながら、雄三の布団に潜り込んだ。優三は驚きながらも、少し恥ずかしそうにする寅子に自分の布団をかけ、自分のすぐ横に最愛の人がいることに大緊張。目を丸くする優三の顔を見た寅子はうれしそうに笑い、「寝ましょうか」と述べた。優三も「はい」と応じ、2人は顔をさらに近づけて目をつぶった。

このシーンに多くの視聴者が胸キュンし、SNSには「寅子かわいいな」「寅子がお布団に入るシーン、めっちゃいいな」などのコメントが殺到。また布団に転がり込む寅子も大好評で、「ローリング寅子」「ナイスローリング」「ローリングトラちゃん」「最高にかわいいローリング伊藤沙莉が見られて朝からほっこり」などのコメントが相次いだ。