King & Prince・高橋海人が主演を務める連続ドラマ「95(キュウゴー)」(テレビ東京系)の第5話「生涯忘れられない夏」が6日、放送される。

早見和真さんの同名青春小説を原作に、1995年の東京・渋谷で、大人の作った社会の仕組みに抗い、大切なものを守りながらがむしゃらに駆け抜けた高校生たちを描く群像劇。主人公の「Q」こと、広重秋久役を高橋が務め、彼を取り巻く5人の同級生たちを中川大志、松本穂香、細田佳央太、犬飼貴丈、関口メンディーが演じる。

「95」第4話「同じだけ背負う罪」振り返り

「翔」こと同級生の鈴木翔太郎(中川)から「世界を変える」ことを標榜するチームに入るよう誘われていたQ。カリスマ的人気を誇るティーン向けファッション誌「東京ストリートフリッパーズ」(「ストフリ」)のモデルにスカウトされ、翔たちのサポートを受けてグラビア撮影に臨むなかで決意を固め、チームに加わった。

撮影スタジオで知り合った同学年の人気モデル、江戸橋学園の宝来隼人(鈴木仁)と後日、街中で偶然再会したQは、宝来の勢いに押され自宅で飲むことに。Qの姉で「ストフリ」愛読者の淳子(桜井日奈子)は、宝来の来訪に舞い上がってバッチリメイクを決め、部屋に入ってきた宝来から強引に迫られて、拒んだもののベッドに押し倒されてしまった。抵抗する淳子の声は隣のQの部屋まで届き、Qは一瞬どうすべきか迷ったが、ヘッドフォンで耳をふさぐとBOΦWY「Marionette」をかけてボリュームを上げ、部屋の隅でうずくまって、時が過ぎるのを待つことしかできなかった。

翌日「ストフリ」が発売されると、表紙を飾ったQは校内で一躍注目の的となり、急に女子からちやほやされるようになった。しかし、前夜のことが頭から離れないQは、まとわりつく女子たちを振り払って秘密の隠れ場所にしているビルの屋上へ逃げ込み、慣れないたばこをふかした。そんな様子を心配したチームの仲間「ドヨン」こと新川道永(関口)から声をかけられたQは、宝来との件を告白。ドヨンから事情を聞いた翔たちは、傷つけられたQのために宝来とその仲間の吉田(夏生大湖)をチームの“秘密基地”である小屋に拉致。バイト終わりで呼び出されたQが小屋に着くと、パーティー券とドラッグを売りさばいていた吉田が、翔たちから殴る蹴るの制裁を加えられていた。

戸惑うQに、ドヨンは「目をそらすな。俺たちは仲間を傷つけられたら、その相手を全力でつぶす。同じだけ罪を背負い、同じだけ傷つくんだ」とチームのルールを教えた。翔から、Qとタイマンで戦って勝ったら帰してやると勝負をけしかけられた宝来は、猛然とQに殴りかかった。最初は防戦一方のQだったが、次第に怒りがこみあげて反転攻勢。馬乗りになると、ドヨンに「もう終わりだ」と止められるほど執拗に宝来の顔面を殴打し、謝罪の言葉を引き出した。

翔たちは凱歌としてCHAGE and ASKA「YAH YAH YAH」を熱唱して盛り上がり、たまり場の喫茶店「メケメケ」へ。ひとりになりたかったQがあの屋上へ行くと、そこにチームの取り巻きの女子、岸セイラ(松本)がいた。ついこの間まで「ノストラダムスの大予言」を信じていたQは、仲間たちとの関係に希望を見出して世界は終わらないのかもしれないと考えが改まったことを話し、「セイラも死なないで」と厭世的な発言をする彼女を諭した。しかしセイラは、Qが翔に洗脳されたのだと冷静に受け止めた。

時は現代に戻り、「音楽産業の30年」というテーマで雑誌の取材に応えて95年の思い出を語ってきた45歳の秋久(安田顕)は、音楽ライター、新村萌香(桜井ユキ)に本当の目的を問いただした。すると萌香は、自分がセイラの娘で、母親について調べていることを明かした。

「95」第5話「生涯忘れられない夏」あらすじ

Qがセイラと歩いていると、渋谷を牛耳る実業家、牧野博利(三浦貴大)が声をかけてくる。セイラとだけ話し、自分を無視する牧野に突っかかったQは、いきなり胸ぐらを掴まれてすごまれる。

夏を迎え、翔たちチーム一同は「渋谷浄化作戦」と名付けたチーマー狩りを敢行。それでも物足りない翔は、特別な夏にするためのスペシャルイベントをQに考えるようお願いする。