3月23日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、地上波復帰を果たしたお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史(53)。

昨年10月に当て逃げ事故を起したことで、活動自粛を発表。今年1月に東京簡易裁判所から罰金2万4000円の略式命令が下され、2月23日に更新されたコンビのYouTubeチャンネル「FUJIWARA超合キーン」で活動再開を報告していた。

騒動前は“ガヤ芸人”として、数々のバラエティ番組に引っ張りだこだった藤本。約5カ月ぶりのテレビ出演に明石家さんま(68)は温かく迎え入れていたが、“ある共演者”からは苦言を呈されてしまうことに……。

番組が収録されたのは3月8日。藤本はひな壇上段に相方の原西孝幸(53)と並んで座り、両膝をきっちりと揃えて真剣な表情で臨んでいた。

番組冒頭でさんまが「目がおうてしもた」と述べ、藤本の存在がフォーカスされることに。さんまが「彼」と呼ぶなどよそよそしく振る舞うなか、立ち上がった藤本は「冷たくされて当たり前です」とコメント。続けて「ちょっとすみません、1回だけ」と前置きし、大声を張り上げてこう謝罪したのだった。

「本当に申し訳ございませんでした!」

すると大きな拍手が沸き起こり、共演者の芸人仲間から「おかえり!」「おかえりなさい」と歓迎する声が相次いだ。さんまから「逃げモン」とイジられると、藤本は「僕は絶対に逃げないんで、やめてもらっていいですか」と返答。さらに「僕、『逃走中』に出ても絶対逃げません。それは決めたんでね、もし呼ばれたとしてもね」とボケ倒し、ブランクを感じさせないキレを見せていた。

ところが、藤本の絶好調ぶりを疑問視した人物が。それはお笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタル(37)。

ひな壇の端で腕を組み、首を傾げて藤本に「なんか明るいなぁ」とポツリ。さんまに「(活動自粛が)かなりの長い期間やぞ、お前。ほんで今日、頑張って明るくしてんねん」と諌められると、野田は「こんな笑いをとっている姿を見たくはないっすね」と率直な意見をぶつけたのだった。

藤本が「いや野田、俺150連休やってんぞ。ある? そんな連休?」と投げかけるも、野田は「150連休、休んだ感じじゃないんだよなっていう……。なんか温まりすぎているというか……」と納得いかない様子。さんまに「俺はええと思うよ。こうして明るくて、『芸人フジモン』でいくわけやからやなぁ」と言われると、こう主張したのだった。

「こんなに不祥事ばっか起こして、吉本の芸人。当然のように戻ってくるのを、ここで処理するみたいなシステムができるのは、俺は許せないんですよ。ここに出たら『全部スッキリします』みたいなのは、鼻につくんですよ」

昨年に2度の不倫が報じられたお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二(41)に矛先が向けられると、「お前もまだ早いからな!」と野田は言い放っていた。すると斉藤は、「そういう場がないとあれじゃないですかね、ずっと縮こまっていてもしょうがないですから」と反論。さんまも「誰かが救いの手を差し伸べんのがやな、仲間ってもんやろ。世間はどう言うかは知らんけどもやな」と、野田を説得したのだった。

だが野田は「もっとこう、腫れ物に触るようにしましょうよ」「しゃべり出したら、みんな黙りましょうよ」と提案し、不祥事芸人に対する厳しいスタンスを崩すことはなかった。

今月9日の放送回ではお笑いコンビ・TKOが2人揃って全国放送の番組に4年ぶりに出演し、賛否を呼んでいたばかり。いまや不祥事芸人の復帰の場になりつつある「お笑い向上委員会」。だがネットやSNSでは、番組内で真っ向から異論を呈した野田を支持する声が上がっている。

《野田クリのコメントド正論よ。なんかフジモン反省してんの?って甚だ疑問》 《野田クリの言う通りだと思うwwあの場が不祥事者再生工場になったらあかん》 《野田さんの言葉は、視聴者の気持ちを代弁していると思った。反省の色も全くないフジモン、よくものこのこと戻ってこれたもんだ。正直テレビでもう見たくないね》