4月13日(日本時間)、水原一平容疑者(39)は銀行詐欺の疑いで連邦地方裁判所に出廷した。保釈金は2万5千ドル(約382万円)。大谷翔平選手(29)に一切連絡しない、ギャンブルも一切しないといった条件もつけられた。

「連邦当局が訴状とともに提出した宣誓供述書によると、水原容疑者は’21年9月に違法スポーツ賭博を開始。1日平均25回で合計約1万9千回、1回あたり10ドル(約1千500円)〜16万ドル(約2千400万円)を賭け、約4千68万ドル(約61億円)の損失を出しました。水原容疑者は大谷選手の会計士や財務アドバイザーなど、ほかのスタッフが大谷選手の口座にアクセスするのを拒んでいたそうです」(在米ジャーナリスト)

宣誓供述書では、水原容疑者が違法賭博にハマっていく泥沼ぶりも明らかにされた。

「彼は負けを取り戻すために賭け額の上限を何度も上げ続け、昨年6月に《最後の最後の最後のお願いで、賭けられる? これが本当の最後》と送ると、胴元は《払ってから賭けろ》と返答する、生々しいやりとりが記録されています」(前出・在米ジャーナリスト)

水原容疑者の知人は言う。

「現在、ニューポート・ビーチにある自宅に戻ったそうです。心配した友人が彼の携帯に連絡したものの不通だったのは、捜査のため携帯が没収されていたからだとか。捜査に全面協力し、正直に話すことで刑を軽減できる、いわゆる司法取引に応じたようです。訴訟対策のため、彼は“ロスの最高刑事弁護人”と呼ばれるマイケル・フリードマン氏を代理人に選出。司法取引の手法にたけた敏腕弁護士として知られています」

前出の在米ジャーナリストによれば、水原容疑者は“潜伏期間”に身の危険を感じていたという。

「違法賭博に関わる巨額の金銭がロシアマフィアにも通じているそうで、返済が滞るようになり胴元側から“脅し”を受けたころから、水原氏は非常に怖がっていたと報じられています。通例なら禁錮最大30年ですが、フリードマン氏の手腕を考えれば、現地では禁錮15〜16年の実刑になるとの予想です」

水原容疑者は“降参”で罪を償うが、大谷の心の傷は消えない。