2023-24シーズン、バレーボール女子・Vリーグ2部(V2女子)での戦いに身を置いた、ヴィクトリーナ姫路。3月24日に行われたV2女子のVファイナルステージでルートインホテルズブリリアントアリーズにセットカウント3-0で勝利し、無敗での完全優勝を達成しました。

 V・レギュラーラウンドとファイナルをあわせた19試合で、失ったセットはわずか1。ぶっちぎりの結果でV2女子を制したヴィクトリーナ。今シーズンから加わったタイ代表のチャッチュオン・モクシー選手が最高殊勲選手賞とブロック賞をダブル受賞したのをはじめ、日本代表の宮部藍梨選手がスパイク賞、佐々木千紘選手がサーブ賞、アヴィタル・セリンジャー監督が優勝監督賞に選ばれるなど、V2女子の各賞をほぼ独占。シーズン開幕前にアヴィタル監督が発した「1試合も負けない」という言葉も現実のものとなりました。

 一方、シーズンを終えたクラブは4日、引退および退団選手を発表しました。

 現役引退を表明したのは貞包(さだかね)里穂選手と小林エンジェリーナ優姫(ゆき)選手。5月末日付けでクラブを退団することが決まったのは古市梨乃選手、坊野明里選手、金田莉実選手、山田絢音選手です。

 佐賀県嬉野市出身の貞包選手は、東海大学を経て2019年にヴィクトリーナ入りしたアウトサイドヒッター。内定選手のときからコートに立ちチームのV1昇格に貢献。その後も主軸として活躍を続け、2021-22シーズンではキャプテンも担当。けがの影響で最近2シーズンはプレー機会が少なくなっていましたが、Vリーグ通算で110試合出場、総得点939という成績を残しました。

 貞包選手は「私のバレーボール人生はたくさんの方々の支えがなければ、ここまでたどりつくことはできていません。これまで私に関わってくださったすべての方々、ずっと味方でいてくれた両親に感謝しています。本当にありがとうございました」とクラブを通じてコメントを発表しています。

 ユニフォームを脱ぐことになったもう1人、アメリカ・シカゴ出身の小林エンジェリーナ優姫選手は、2023年からヴィクトリーナの一員となった、196センチの長身が特長の大型ミドルブロッカー。同年の日本代表登録メンバーにも入ったハイタワーですが、V2女子の1シーズンでは11試合出場、総得点17という成績でした。

 小林選手は「ファンの皆さんの声援を初めて聞いたとき、本当に感動しました。プロとしての初めての経験をヴィクトリーナ姫路でできたこと、とても幸せです。また、優勝メンバーになれたことは、一生忘れることのない思い出です」とクラブを通じて感謝の思いを述べています。

 そのほか、退団する4選手も含めて、クラブを去る選手たちのコメントは公式サイトに掲載されています。

 引退ならびに退団選手は、4月6日(土)に兵庫県姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館で開催されるファン感謝デー「ヴィクトリーナ姫路 ファン感謝祭2024 行こうSV!〜新しい世界へ!V総まとめスペシャル〜」(入場無料、公式サイトの応募フォームからの申し込みが必要)で、ファンに直接挨拶する予定。当日はヴィアーレ兵庫対姫路OGレジェンズのエキシビションマッチも行われます。