太陽光発電所から銅線を盗んだとして、群馬県警捜査3課は14日、いずれもカンボジア国籍の大泉町の工員の男(29)、農業手伝いの男(24)、無職の男(23)ら5容疑者を再逮捕した。自宅などから押収したカッターやナイフ、目出し帽なども公開された。県警は他の共犯者がいるとみて調べるとともに、別の被害との関連についても捜査する。

 他に逮捕されたのは、ともに太田市の無職の男(25)、工員の男(37)の両容疑者。

 再逮捕容疑は仲間と共謀し、1月23日午後5時ごろ〜24日午前7時ごろ、千葉県野田市内の太陽光発電所で、同県柏市の発電会社が管理する銅線ケーブル約910メートル(時価計約645万円相当)を盗み、ほぼ同時間帯に隣接する太陽光発電所で、神奈川県藤沢市の発電会社が管理する銅線ケーブル約42.5メートル(時価計約50万円相当)を盗んだ疑い。

 県警は、捜査に支障があるとして5人の認否を明かしていない。

 県警は14日、工員の男ら3人が4月に別の窃盗容疑で逮捕された際に自宅や車から押収した工具など計46点を公開。銅線の切断に使われたとみられるカッターや手袋、目出し帽やスマートフォン、偽物のナンバープレートなどが並べられた。

 5人は仲間と共謀し、1月29日〜30日に茨城県東茨城郡の太陽光発電所で銅線ケーブル約1594メートル(時価計約637万6000円相当)を盗んだ疑いで逮捕、起訴されている。

 県内では太陽光発電所から銅線が盗まれる被害が相次いでおり、昨年は1108件、被害額は計約14億円に上った。今年も4月末までに456件の被害が発生している。