女子SPA!で2024年3月に公開された記事のなかから、ランキングトップ5入りした記事を紹介します。(初公開日は2024年3月14日 記事は取材時の状況)

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 ちりも積もれば山となると言いますが、日頃からコツコツ貯めたポイントは今や大切な資産。普段はポイ活をしながら生活し、溜まったポイントを一度に贅沢に使う人も多いようです。

コツコツ貯めた5万円分のポイント

 ※画像はイメージです(以下同じ) 今回話を聞いたのは、横浜市在住の窪田政美さん(仮名・38歳)。普段の生活費や食費を全て自分のクレジットカードで支払い、1年間で5万ポイントほどを貯めたそう。

「支払いをすべてクレカにするだけで、自然にポイントが貯まるので、使うクレジットカードは1枚にしています。貯まったポイントは、すぐに使わないで“特別なとき”にと思っていました」

 政美さんは貯めた5万ポイントで何をしたのでしょうか。

決めた! 友人との豪華1泊旅行

 小学4年生になった娘も、自分で身の回りのことができるようになり、そろそろ友人と大人だけの旅をしたいと考えていた政美さん。数年ぶりに、中学高校と仲が良かった友人の祥子さん(仮名)に連絡したそうです。

「SNS上では繋がっているので、なんとなくお互いの状況は知っていたんです。ただ、祥子と、直接2人だけで連絡し合うのは久しぶりでしたね。最後に連絡したのは、うちの娘が入学した頃なので、4年ぶりでしょうか」

 学生時代は同じテニス部だったため、お互いの相談を聞き合うことも多かったといいます。

「祥子は出産が早かったので、一人息子がすでに高校を卒業して、今は自分時間を楽しんでいるんです。これまでにも何度か、祥子から旅行に誘ってもらったことはあったのですが、私が子育てに追われていたので……。今なら祥子と旅行を楽しめるかなって思って誘いました」



ポイントを活用して部屋をランクアップすることに

湯呑み 温泉旅館 ホテルの予約は、旅行に誘った政美さんが担当することになったそう。一泊なので、近場の箱根でくつろげる宿を探しました。

「箱根なら、私も祥子も電車で1時間程度。大人の女性2人旅だし、ちょっといい宿を調べていました。食事は部屋出し、クチコミでスタッフ対応も調べて素敵な宿を見つけました」

 宿を決めた政美さんは、祥子さんに確認して予約を進めます。

「宿は決まって部屋のランクを見ていたら、露天風呂付きのお部屋にランクアップしたくなったんです。“ここは貯めてきたポイントを使うところかも!”と思って、貯まっていたポイントを使って露天風呂付きを予約することにしました」

 政美さんは貯めておいたポイントを使って、露天風呂付の部屋を予約したことを祥子さんに伝えると、「やったー! 楽しみすぎるー!」と祥子さんは大喜びだったそうです。

晴天に恵まれて楽しい旅に

 旅行の当日は、とても良い天気でした。政美さんは、久しぶりの自分時間に大満足だったといいます。

「家族と動く週末が多かったので、自分のペースで歩くことや、昔の自分を知っている友人と思い出話をしながらの移動は、本当に楽しかったです。スタッフ対応もさすがで、お部屋もホームページで見るよりも素敵でしたね!」

 部屋に付いている温泉は、入浴しながら箱根の山が見渡せて、まさに大人の隠れ家だと感じたそうです。

「家のことに追われる日々からの開放感を感じながら、リラックスできました。夜遅くまで祥子とお酒を飲みながら語りあったのも、楽しかったですね。温泉も、部屋付きのも大浴場の露天も何度も入りました」

 日常から離れて、1日存分に楽しめたそう。ところが、ホテル代のお会計時にトラブルが発生したそうです。



精算時にまさかの事態に

ついにイライラが爆発、ブチ切れる 今回の旅行は、政美さんがクレジットのポイントで予約時に決済していました。

 政美さんはもともと、自分の宿代・飲食代の全額、そして2人分のランクアップ代をポイントで支払い、祥子さんからはランクアップ前の宿泊分だけをもらうつもりだったそうです。なので、ランクアップ前の宿泊代金と飲食代を計算して祥子さんに伝えたそう。

「金額を伝えると、祥子は『え? 高くない? 今回は政美のポイント払いなんじゃないの?』と言ってきたんです。私は、ランクアップした分だけは2人分払おうと思っていたのでびっくりしましたね」

 祥子から「ポイントはただ見たいなものでしょ?」と言われ、結局ホテル代はもらわずに飲食代だけを半分もらったそうです。

「確かに無料にはなるけど、コツコツ貯めた私のポイントなのに! とちょっとモヤモヤしちゃいました。でも、私がポイントで支払ったのに、祥子は私に現金を渡すのにモヤモヤしていたようです。ポイントの考え方って、難しいですね」

 貯まったポイントをシェアして使う時には、お互いの認識を確認した方が良さそうですね。

<取材・文/maki>