女子SPA!に掲載された記事のなかから、5月に読みたい人気記事を紹介します!

 光を孕んでやさしく輝く、プラチナヘアが魅力的な藤原民子さん。初のスタイルブック『60代から輝く! ファッション・メイク・生活スタイル』(池田書店)も好評な藤原さんに、誰もが憧れる美ヘアの秘密を伺いました。(初公開日は2022年6月26日 記事は取材時の状況)

58歳の時に白髪染めをやめた

 藤原民子さん――プラチナヘアを目指したいけれど、最初の一歩に悩む大人女性も多いです。藤原さんのプラチナデビューはいかがでしたか?

藤原民子さん(以下、藤原)「私が白髪染めをやめたのは58歳のころです。もともと勤めていた会社では、身だしなみのルールがありました。白髪も染めなくてはならず、色番まで決められていたんですよ。でも、白髪染めって伸びた部分がすごく老けて、疲れて見えるでしょう? 何より、おしゃれじゃないし、それがとてもいやだったんです

 そんなとき、今までNGだったジェルネイルやエクステが解禁されることになり、そのタイミングで『私はこういう理由で白髪を染めずにいきます』という嘆願書を会社に出しました。それが認められたので、まずは白髪が目立たないよう部分的にブリーチをしました。ジェルネイルもエクステもOKなら、髪を明るくしても大丈夫かな? と思いまして。

 当時は常にショートヘアで、ハイライトを入れてカラーもしていました。だから白髪の根元が出てきても目立たず、それはよかったかな、と思います」

その人に似合う色で彩るのがいちばん

その人に似合う色で彩るのがいちばん――美しさのために、新しい見せ方を勝ち取ったのですね! まわりの方の反応は……?

藤原「同僚には『なんで染めないの?』と言われました(笑)。結局私は染めずに通して、明るい髪にしていましたが、ほかのみなさんは現在も染めていらっしゃるようです」

――「白髪は染めるべき!」っていう圧があるのかもしれませんね。

藤原「おしゃれじゃないのになぁって、思うんですよ。ごま塩だったらごま塩で、本当はカラーリングしたほうがいいですよね。そのほうが素敵に見えますし。白髪染めをやめることがマルじゃなくて、その人に似合う色で彩るのがいちばんいいと思うんです

 私も、プラチナヘアに移行中は髪に華やかさがありませんでした。だからパーマをかけて、変化をつけてみたり。そうしたほうが髪のボリュームも出せますし、そんなふうに試行錯誤しながら自分のヘアスタイルを作っていきました」



髪質はすごいくせっ毛で、うねうね

――どうしたら自分らしく素敵になれるか、向き合うのが大切ですね。髪質については、お悩みはありますか?

髪質はすごいくせっ毛で、うねうね藤原「私はすごいくせっ毛で、うねるようなくせがあるんです。若いときは量もすごく多くて、持て余していました。だからあまり伸ばしたことはないんです。ロングヘアに憧れて試したこともあるんですが、ボリュームがありすぎて、あまり似合わないと思いました。

 髪質も、昔は本当に固くてごわごわしていましたが、何もしなくなってからふわふわになりました。今はパーマスタイルですが、担当の美容師さんがとても気持ちよく仕上げてくれています」

自分に合うスタイリングをとことん探す

――自分らしく美しいヘアスタイルのためには、美容師さん選びも大切ですね。

自分に合うスタイリングをとことん探す藤原「今の美容室に通うようになり、自分のイメージのスタイルを作って下さるから助かっています。今は私はパーマとカットのみですが、パーマのふんわり感が出るようなカットをしてくれるのも助かっています。私の友人も同じ美容室に行き始めたのですが、すごくいいスタイルになっていました。あと、私のYouTubeやインスタをご覧になって、地方からその美容室に行かれる方もいらっしゃいます」

――藤原さんと同じスタイルにしたい! という方も多そうです。今のヘアスタイルの参考にされたものは……?

藤原最初は海外の女性の写真を見て、『あ、こういう感じにしたいな』と思って合わせてみました。でも、今のほうがもっと刈り上げたりしているので、より海外女性に近い感じになったかもしれません。そのモデルさんがちょうどプラチナヘアで、サイドから髪を流して、刈り上げもしていたんですよ。美容師さんいわく、刈り上げすることによって髪のバランスも取りやすくなるそうです。

 私は丸顔だからトップをちょっと上げて、サイドの髪を抑えめにするとちょうどバランスがいいみたいです。素敵なヘアを叶えるためには、自分に合うスタイリングをとことん探すといいですよね。なんでもトライしてみないとわからないですから。『私には無理』なんて思わず、とにかく挑戦してみてほしいです」



コーデのポイントは、“自分の好きな服”を着ること

――ヘアスタイルはもちろん、ファッションもキマっていらっしゃいます。上手なコーディネートのコツを教えていただけますか?

コーデのポイントは、“自分の好きな服”を着ること藤原「私がかならずしているのは、出かける前に鏡で全身を見ることです。鏡の前でその日のファッションに合わせて足元を決め、最後にアクセサリーでコーデを仕上げていきます。おかげさまでプラチナヘアにしてからはどんな色でも似合うので、いろんな色に挑戦しています。

 あと、もうひとつ心がけているのは“自分の好きな服”を着ること。“こういうのを着たい”という気分を大切にして、今自分が着たいものを選ぶのがいちばんいいと思うので。流行、トレンドも多少は意識しています。今日も着けていますが、ちょっと大ぶりなアクセサリーはよく採り入れています。顔が小さく見えるそうですよ(笑)。“もういい大人だからこの服”とか“このアクセサリー”と決めつけないで、“好き”を大事に自由に楽しんでいきたいですね」

アクセサリーもつける――ありがとうございました!

 次回は、藤原さん流・美しきライフスタイルについて伺います!

<取材・文/みきーる 写真/鈴木大喜>

【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』