LCRホンダの中上貴晶は、MotoGP第5戦フランスGPの決勝を9位でフィニッシュ。ポイントを持ち帰ることに成功したが、タフなレースだったと振り返っている。

 中上は予選ではQ1敗退。14番グリッドからの決勝スタートとなったものの、13番手付近でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)らを追いかけるレース展開となった。

 なかなか前に出られない状態が続いた中上だったが、今回の決勝レースは転倒者が続出するサバイバルレースの様相を呈していたこともあり、ポジションが徐々に上がっていった。

 そして完走13名という厳しいレースをなんとか走りきった中上は、最終的に9位とシングルフィニッシュを達成。ホンダ勢では唯一の完走となった。

 レース後、中上は探り探りの走行で、かなりタフなレースだったと振り返った。ただ、目標のトップ10が達成したという点ではポジティブだとも語っている。

「今日は1周目からプッシュする感覚がつかめず、タフなレースとなりました。1周目から限界を探りながらの走行となり、ミスやクラッシュを避けるために集中しました」

「目標はトップ10でフィニッシュすることでした。それを達成したという点では、いい仕事ができたと思います。しかし、ブレーキングが難しく、なかなか攻めの走りができませんでした」

「ポテンシャルがあることは分かっているので、ムジェロで一歩前進するために、これからデータを分析しなければなりません」