今シーズン限りでの離脱が発表されていたフォーミュラEのジェイミー・ライグルCEOの後任として、シリーズはジェフ・ドッズを起用することを発表した。

 ドッズはヴァージン・メディアO2からフォーミュラEへと加わる形となり、過去2年間は同社の最高執行責任者、それ以前はマネージングディレクターとマーケティング最高責任者を務めてきた。

 また、彼はキャロウェイ・ゴルフやホンダでも役員を務めた経歴を持ち、現在も障害者の権利平等を目指す団体「The Valuable 500」の役員を務めている。

 6月5日の就任を前に、ドッズは次のように語っている。

「フォーミュラEのCEOを引き受けることとなり、感激している」

「自動車やスポーツ、エンターテイメントに対する情熱から、この機会に信じられないほどワクワクしている」

「フォーミュラEは最先端テクノロジーと、世界で最も持続可能なスポーツを融合させたユニークなプラットフォームで、革新と良い変化に関する無限の可能性を秘めている」

「フォーミュラEにはワールドクラスのチームがいる。私は彼らを次の章へと導き、モータースポーツの未来を形作り、何が可能なのかを再定義することにワクワクしている」

 フォーミュラEの共同創設者であり会長を務めるアレハンドロ・アガグは、ドッズの就任について次のように語っている。

「ジェフは、実績に基づくダイナミックなリーダーシップと素晴らしい実行力をフォーミュラEへもたらす。取締役会は、彼がファンやチーム、メーカー、パートナー、関係者の利益のため、フォーミュラEのポテンシャルを最大限に引き出すことを期待している」

 2019年9月からCEOを務めてきたライグルの退任は、5月16日(火)にフォーミュラEのスタッフへ向けて発表された。

 ただ、彼は「年末までアドバイザーとして」今後数ヵ月はドッズをサポートすることを明かしている。

「この4年間、フォーミュラEを率いたのは光栄なことだった」とライグルは言う。

「私は当初、革新性や持続可能性、電動モビリティが融合するスポーツであるフォーミュラEのユニークな立ち位置に惹かれたのだ」

「しかし私が見たモノは、もっと野心的で謙虚な人々だった。世界を変えながら、グローバルなスポーツを築き上げようと努力する情熱的な人々のグループだ」

「このミッションは、新しいリーダーシップの下で継続され、アレハンドロとのパートナーシップから多くを得た者として、情熱的なフォーミュラEのファンという生活に戻る前に、ジェフをサポートできることを嬉しく思う」