“日本育ち”キャシディ、初の東京E-Prixは後方から怒涛の追い上げ入賞も予選のタイム抹消が痛手に「優勝争いができたかも……」
日本でレースキャリアを積んだフォーミュラEドライバーのひとりであるキャシディ。日本・東京で初のフォーミュラEのレースということで、思い入れも人一倍だった。
2回のフリー走行を6番手で終えたキャシディは、予選グループAでデュエル進出も可能なタイムを叩きだすも技術規定違反が発覚。ベストタイムが抹消されてしまった。
これによりキャシディは19番手で決勝を迎えることとなったが、ここから怒涛の追い上げ。他車のアクシデントもあり、ポイント圏内の8番手でフィニッシュを果たした。一時的に他車のペナルティにより7番手となったものの、裁定が取り下げられて8位が最終リザルトとなった。
「ラップは良かったしペースもかなり良かったから、ポールポジションを狙うチャンスがあったけど、失格になってしまった」
キャシディは予選をそう振り返り、レースペース自体では優勝を狙えたはずだと悔やんだ。
「レースは見ての通りクレイジーになったからかなり大変だった。接触があちこちであったから、自分のフロントウイングを守って、前に行こうとしていた。スピードでは2番目に速かったと思う。今回は優勝争いができたはずだから、ちょっと残念だ」
「でも同時に、特に予選後から入賞までリカバリーできた。それは良かったね」
そしてキャシディは次のように続ける。
「僕にはエネルギーがかなり残っていたけど、(周りの)レースペースも速かった。だからオーバーテイクがかなり難しかった。リスクを取りすぎたくもなかったし、19番手から入賞圏内に戻ったことも素晴らしい結果だ。今回は耐えるレースだった」
ディルイーヤE-Prixレース2を制したキャシディはポイントリーダーとして東京E-Prixに臨んだが、ポルシェのパスカル・ウェーレインが今回5位に入ったことでランキング2番手に後退した。