F1日本GPの予選で、フェラーリのカルロス・サインツJr.は4番手につけた。このサインツJr.含むフェラーリ勢について、ポールポジションを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、そのロングランペースを警戒している旨を明らかにしているが、サインツJr.はこれを否定。FP3ではレッドブルの方が燃料を多く積んでいたため、フェラーリが速く見えただけだと語った。

 サインツJr.は前戦オーストラリアGPで優勝し、最高の形で日本GPに乗り込んできた。しかしその予選ではレッドブルが速さを見せ、フロントロウを独占してみせた。

 ただポールポジションのフェルスタッペンは、「ロングランを見ていると、特にフェラーリはかなり良い位置につけているみたい」「彼らは確実にロングランでは速いよ」と、フェラーリを警戒していることを公言して憚らなかった。

 しかしサインツJr.は、このフェルスタッペンとは真逆の見解を示している。

「いや、僕らの方が彼らよりも優れているわけじゃないよ。ただ、僕らの方が少し(燃料搭載量が)軽かっただけだと思う」

 FP3のロングランペースを見ると、レッドブル勢は1分36秒台後半のペースで周回を重ねた。一方でフェラーリ勢は、1分35秒台後半から36秒台前半のペースを発揮。いずれもデグラデーションは少なかったが、これだけを見れば、フェラーリ勢に分があるように見えるのは確かだ。

 サインツJr.は続ける。

「彼らは金曜日にはいつも遅いように見える。日曜日には、彼らに勝つことができるように見えるんだ。でも、結果的に彼らは、僕らに20秒の差をつけてしまう」

「つまり、彼らは日曜日にはいつもとても速い。ロングランが自分たちの強みだということを分かっているんだよね」

「以前よりは近づけているのかもしれない。それでも、僕らが1周あたり0.5秒も速くなっているわけではないと思う」

 さて、フェルスタッペンとサインツJr.、どちらがの発言が正解なのだろうか?