80ものタイトルを獲得するなど、ジュニア・フォーミュラで史上最も成功したチームのひとつであるプレマ・レーシングは、2025年に2台体制でインディカーに参戦。インディ500にも初挑戦する計画を明らかにした。

 プレスリリースによると、シボレーのエンジンを搭載した2台のフル参戦プログラムは、ヴェネツィア周辺の本拠地ではなく、インディアナ州にある最新鋭の施設で運営される。

 プレマのチーム代表であるレネ・ロジンは、「今日の発表は、プレマ・レーシングの歴史において極めて重要な瞬間である」と語った。

「NTTインディカー・シリーズにステップアップし、世界的に有名なインディアナポリス500に参戦することは、我々ファミリー、そして我々のビジネスに関わるすべての人にとって、夢の実現になる」

「我々はインディカー、そのユニークな挑戦とセンセーショナルな歴史に多大な敬意を抱いており、その一員となることを楽しみにしている」

「インディカーに参戦するのは簡単なことではないが、我々はベストを尽くし、できるだけ早く学び、最初からトップ・コンテンダーになることを決意している」

「勝利のために戦いたいという思いが我々の原動力であり、徹底した挑戦は成功へのモチベーションをさらに高めてくれるだろう」

「この新しいチャプターは、プレマ・レーシングとその従業員にとっても有益であり、素晴らしい学習の機会とノウハウの移転がもたらされる。温かく迎えてくれたインディカーと、このプロジェクトをサポートしてくれたシボレーに感謝したい。インディアナの新しいショップで営業を開始し、一刻も早くサーキットを走ることが待ち遠しい」

 1983年にアンジェロ・ロジンが設立して以来、プレマは1997年のF1ワールドチャンピオンで1995年のインディ500ウィナーであるジャック・ビルヌーブをはじめ、ライアン・ブリスコー、フェリックス・ローゼンクヴィスト、マーカス・アームストロング、カラム・アイロットといったドライバーを、インディカーに輩出してきた。

 また今季のF1には、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、エステバン・オコン、ピエール・ガスリーを含む9人のプレマ出身ドライバーが名を連ねる。

 インディカーのプレジデントであるジェイ・フライは「プレマ・レーシングは、オープンホイール・レーシングにおける世界的なリーチと並外れた存在感をもっており、我々の成長する競争力の高いパドックに加わる素晴らしい存在となるだろう」と語った。

「2025年にレネとプレマがNTTインディカー・シリーズのグリッドに並ぶのを楽しみにしている」

 ドライバーやスポンサー、パートナーについては追って発表される。チームは間もなく参戦に向けてマシンや装備などの準備に取り掛かることになる。