スーパー耐久シリーズは4月20〜21日に晴天のスポーツランドSUGOで開幕。今大会は20日にST-Z、ST-Q(一部)、ST-1、ST-5クラスによるグループ2の予選と決勝、21日にST-X、ST-Q(一部)、ST-2〜4クラスによるグループ1の予選と決勝が行われた。また今季より予選方式はA、Bドライバーの合算だったものが、ノックアウト方式に変更となった。

 21日に行なわれたグループ1の決勝レース(4時間)では、ST-Xクラス(全4台)は昨年のチャンピオンである1号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)が、レース終盤の138周目に給油のためにピットインして順位を落としたが、残り30分を切った142周目の3コーナーで逆転してポール・トゥ・フィニッシュ。2位は終盤まで善戦した23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)、3位は31号車DENSO LEXUS RC GT3(永井秀貴/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀)だった。

 ST-2クラス(全7台)は225号車KTMS GR YARIS(一條拳吾/奥本隼士/小林利徠斗/中村仁)が逃げ切り優勝。ST-3クラス(全4台)は、38号車TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS(石塚崇宣/石森聖生/尾崎俊介)、ST-4クラス(全7台)は3号車ENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/伊東黎明)がそれぞれ優勝した。

 ST-Qクラスは、32号車ORC ROOKIE GR Yaris DAT concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏)、1.6リッターターボエンジンを搭載した28号車ORC ROOKIE GR86 CNF concept(佐々木栄輔/坪井翔/大嶋和也/豊田大輔)は完走。271号車Honda CIVIC TYPE R CNF-R(大津弘樹/武藤英紀/野尻智紀)はステアリング系のトラブルでリタイアだった。

 そして20日に行なわれたグループ2の決勝レース(4時間)でも、ST-Zクラスのディフェンディングチャンピオンである52号車埼玉GB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太)が優勝。こちらも前年王者が勝利を収めた。

 一方でトップチェッカーを受けた26号車Raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)は、トランスポンダーの切り替え不備により30秒のペナルティを追加され4.627秒差の2位となり、Z NISMO GT4の初優勝はお預けとなった。

 ST-5クラス(全15台)は88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/岡本大地/吉田綜一郎/植村真一)がポール・トゥ・フィニッシュ。ST-1クラス(全1台)は2号車シンティアム アップル KTM(IDA TAIYO/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)のみのエントリーだったが、エンジントラブルなどでピット作業時間が長く、完走扱いとならなかった。

 ST-Qクラスの12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept(川田浩史/阪口良平/堤優威)、55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/関豊/井尻薫)、92号車GR Supra Racing Concept(加藤恵三/松井孝允/河野駿佑/山下健太)はそろって完走した。