メルセデスは、F1マイアミGPのスプリント予選でジョージ・ラッセルが11番手、ルイス・ハミルトンが12番手と共にSQ3進出を逃してしまった。

 ハミルトンは、今回の事態について情状酌量の余地はないと説明。トップから0.7秒以上離されてしまったことは、メルセデスが今F1で置かれている状況を正しく反映したものだと言う。

 ハミルトンはスプリント予選を振り返り、「クルマからすべてを引き出せたと思う」と語った。

「これが僕たちのペースなんだ。僕たちはこのコンマ7秒の差を受け入れるしかない」

 ハミルトンは、マイアミでのフリー走行ではメルセデスが競争力を発揮しているように見えたが、予選ではペースが落ちてしまったと語った。

「FP1ではマシンのフィーリングがすごく良かった。でもその後、酷い感触になった。それで0.7秒差だ。単にこれが僕たちのクルマのペースなんだ」

「スプリントレースは厳しいと思う。12番手だからね。だから、正直なところ、大きな期待はしないでほしい。オーバーテイクするのも、ついていくのも簡単なサーキットじゃない。だから、できることならなんとかポイント圏内に入りたいんだ」

 ラッセルは、スプリント予選のSQ1とSQ2で使用が義務付けられているミディアムタイヤで、メルセデスが競争力を発揮できなかったことが、苦戦の原因だと考えている。

「プラクティスでは、ソフトタイヤのフィーリングがとても良かった」

「ペースも良かったし、4番手だった」

「ミディアムタイヤでは、スイートスポットをつかむことができず、悪いほうにいってしまった。あの辺りはタイトだからね」

「僕たちは、あんなにボーダーぎりぎりの位置にいてはいけなかったんだ。決勝の予選に向けて、一晩かけて改善する必要がある」

「スプリントレースで前進することは間違いない。予選での苦境を乗り越える必要がある。後方からスタートすると、前のクルマと戦うのはいつも難しいんだ」