現地2日、英エプソム競馬場でG1コロネーションカップ(芝12ハロン)が行われ、L.デットーリ騎乗の紅一点、エミリーアップジョンが快勝した。

 5頭立ての小頭数ながら4頭がG1馬で、残る1頭もG1連対馬とハイレベルな一戦となったレースで、エミリーアップジョンは最後方に待機。直線で大外からスパートすると一気に先頭まで突き抜け、追いすがるウエストオーバーを1馬身3/4差で抑えてゴールした。

 3着はさらに7馬身半差でポイントロンズデール。逃げたハリケーンレーンは勝ち馬から14馬身半差の最下位に沈んだ。

 J&T.ゴスデン厩舎のエミリーアップジョンはシーザスターズ産駒の4歳牝馬。昨秋の英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスでG1初制覇を果たし、今回はそれ以来のレースで約8カ月ぶりの実戦だったが、強豪牡馬をものともしなかった。

 英競馬メディア『At The Races』によると、J.ゴスデン調教師は今後について、エクリプスステークス(芝10ハロン)とロイヤルアスコット開催のG2ハードウィックステークス(芝12ハロン)の両にらみとしつつ、「サンダウンの10ハロンに戻るのは問題ないだろうから、現段階ではエクリプスSがやや有力」と中距離G1路線を進む意向を示唆した。

 なお大手ブックメーカー『コーラル』は、エクリプスSでのエミリーアップジョンのオッズを6倍に設定。秋の仏G1凱旋門賞のオッズも11倍から8倍にカットしている。