現地30日、ドバイのメイダン競馬場でG2ドバイゴールドカップ(芝3200m)が行われ、R.ムーア騎乗のタワーオブロンドンが快勝した。

 長い最初の直線では外ラチ寄りを走り続けたトローラーマンが先頭に立ち、内寄りで馬群を先導していた日本馬リビアングラスがコーナーワークでハナを奪う展開。もう1頭の日本馬アイアンバローズは4番手の好位に付け、タワーオブロンドンは後方待機策を取る。

 直線に入ると、残り200メートル手前で人気薄のアルナイルが先頭に立ったが、そこへ外からタワーオブロンドンが猛追。残り100メートルで先頭に突き抜けると、そのままアルナイルに2馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。

 アルナイルから1馬身半差の3着は逃げ粘ったトローラーマン。日本馬2頭は直線で力尽きて後退し、アイアンバローズは8着、リビアングラスは11着に終わった。

 A.オブライエン厩舎のタワーオブロンドンはガリレオ産駒の4歳馬。昨秋のG1英セントレジャーで4着に入り、今年は2月のサウジG3レッドシーターフハンデキャップで重賞初制覇。さらにドバイでも勝利し、中東遠征を重賞2連勝で締めくくった。