昨年の米2歳王者フィアースネスや名種牡馬アンクルモーなどのオーナーとして知られるM.リポール氏が、「日本は芝でもダートでも米国に追いついたと思う」と語った。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

 現地4日に行われた米G1ケンタッキーダービーでは、日本から参戦したフォーエバーヤングが僅差の3着と好走。テーオーパスワードも5着に入り、日本の競走馬のレベルの高さを証明した。

 リポール氏は10日に行われた千葉サラブレッドセールで、オルフェーヴル産駒の2歳牝馬を3300万円で購入した。ストリートセンス産駒の母アンリミテッドバジェットはかつてリポール氏の所有馬で、米G2フェアグラウンズオークスなど重賞3勝を挙げたほか、G1ケンタッキーオークスでは3着と善戦。後に社台ファームに売却されていた。

 リポール氏は購入したオルフェーヴル産駒を米国へ連れ帰り、母と同じT.プレッチャー厩舎に預けるとのこと。「私は日本の生産にとても感銘を受けた」「実は昨年にはディープインパクト産駒の牝馬を何頭か購入している。今回に関してはアンリミテッドバジェットをかつて所有していたのが大きかった。種牡馬(オルフェーヴル)も好きだ」と語った。

 さらに同氏は「私たちが米国のために日本で牝馬を購入する力があるならば、日本が米国の牝馬を買うことに何の問題もない」と語り、「自分の所有する牝馬も日本の牝馬たちと交換したい。もっと日本の馬を買いたいんだ。生産に関しては私たちよりも日本の方がいい仕事をしていると思う」と続けていた。