現地12日、仏パリロンシャン競馬場でG1仏2000ギニー(3歳牡馬、芝1600m)が行われ、13頭立てのブービー人気だったA.プーシャン騎乗のメトロポリトンが大金星を挙げた。

 最内枠から出たメトロポリタンは、そのまま内の3番手の絶好位を確保。直線でも内を突いて残り300メートル付近で先頭に立ち、そのまま後続の追撃を封じ込んだ。

 中段から最後に突っ込んできて半馬身差の2着に入ったのは最低人気のダンシングジェミニ。さらに短クビ差の3着も伏兵アルカンターという大波乱の決着となった。圧倒的な1番人気に推されていた無敗の超良血馬ヘンリーロングフェローは見せ場なく8着に沈んでいる。

 M.バラッティ厩舎のメトロポリタンはザラック産駒。重賞初挑戦だった前走の仏G3フォンテーヌブロー賞はブービーの5着に敗れていたが、叩き2戦目で劇的な変わり身を見せてクラシックホースとなった。

 英競馬メディア『At The Races』によると、バラッティ調教師は「前走も内容は思ったほど悪くなかった。休み明けで慎重に乗ったこともあった」「状態は素晴らしく、精神的にも成長しただけ。1番枠も天からの贈り物だった」とコメント。

 今後については「パスカル・バリー調教師は、馬がマイルで好結果を出しているときは距離を伸ばしてはいけないと言っていた。だからエントリーしてないとはいえ、ロイヤルアスコットとセントジェームズパレスステークスを(次走から)除外はしない」と語っている。