シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Mさん(愛知県・30代女性)

Mさんは第1子を妊娠中に、マタニティマークを付けていたことで心ない言葉を浴びせられたことがある。

しかし、もし何かが有ったら、と思うとマークは必要。第2子の妊娠中も、マークを付けて通勤していた。

妊娠中の通勤電車で...(画像はイメージ)

<Mさんの体験談>

第2子を妊娠中に神戸から大阪まで通勤していた時の事です。

第1子の時にマタニティマークをつけていて大学生くらいの子に心無いことを言われた私は、マークを付けるか悩みました。でも、何かあったときにすぐに分かったほうが良いと思い、付けておくことにしたのでした。

通勤ラッシュの電車でいつも一緒になる男性が...

朝の通勤ラッシュでは、ほぼ毎日同じ電車、同じ車両に乗っていました。

優先席はありましたが、アピールしていると思われたくなくて、そちらには近づきたくありませんでした。だから、なるべく奥に入ってせめて人混みからお腹を守らないと、と思っていたのです。

優先席には近づかず(画像はイメージ)

しかしその日は奥にも人が詰まっていて、いつもより扉のほうに立つことになってしまいました。すると、奥の席に座っていた50代くらいの男性がわざわざ声をかけてくださって、席を譲ってくださったのです。

それからというもの、その方は私を見つけると、遠くからでも声をかけてくださって、まだまだご自身も降りないのに席を譲ってくださいました。

とても有り難かったのですが、申し訳ない気持ちもありました。あえて車両をずらしてみたりしましたが、しばらくして同じ車両に戻った際もまた同じようにしてくださいました。

本当にとても優しいおじさまで、産休に入る前にお礼でもお渡ししようと思っていたのですが、コロナによりテレワーク勤務に変わってしまって会えずじまい。しかも私はその後、愛知に引っ越すことになり、お礼が出来ませんでした。

今でも、あのおじさまの優しさは忘れられません。本当にありがとうございました。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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