熊本県内スポーツ施設の老朽化が進んでいます。スポーツで熊本を盛り上げていくため、17日夜、スポーツ施設のあり方を議論するシンポジウムが開かれました。
木村敬知事
「このまま、ほったらかしにしていたら、何も来なくなってしまうという、スポーツの見る良さ、する良さ両方ともつぶしかねないということに危機感を持っている」
熊本県のスポーツ施設は、藤崎台球場が築64年、熊本武道館が築53年、県立総合体育館が築42年、県民総合運動公園が築26年となっています。
井上聖貴アナウンサー
「藤崎台球場の観客席は傷ついて、色褪せています。照明は茶色くさびついています」
老朽化に加え、駐車場が少ないなど課題山積みの藤崎台球場。19日に試合を予定している火の国サラマンダーズの選手も
山口翔選手
「ロッカールームが一番の違いですね。他の球場は、ちゃんとシャワー室や更衣室が整備されているが、藤崎台はあんまりない」
中川拓真選手
「熊本でもプロ野球のキャンプが誘致できるくらいの設備があれば、もっと盛り上がる」
熊本市出身のヤクルト村上宗隆選手も新球場建設を熱望しています。
村上宗隆選手
「とにかく熊本でプロ野球の試合がしたいです。だたそれだけです」
また、県立総合体育館は、バスケットボールB2の熊本ヴォルターズがB1に参入するために必要な観客席数に足りていません。
知事選で、スポーツ文化施設整備の方向性を決めるとマニフェストに掲げた木村知事は。
木村敬知事
「最後は県民みなさん、私たちがどれだけ自分たちとして投資をする覚悟があるのか。県立なんていうたがは外して、新しい建設手法もあるのではないかというのも含めて、県民的な議論をやって、ある程度、そろそろ決めにかかっていかないと」
先行事例として、長崎県ではジャパネットグループが主導するサッカースタジアムやアリーナ、商業施設などの複合施設の開発を進めています。
ジャパネットHD岩下英樹取締役
「周辺のまちづくりも含めて、私たちと行政と他の数ある企業、あるいは公人と会話しながら、まちを作っていくのが本質なんじゃないかという気がします」
木村知事は、スポーツ施設再編による経済波及効果を生み出すためには、民間の活力が必要とし、機運を高めるため議論への県民参加を求めました。
木村敬知事
「県民のみなさまのムーブメントができているかが一番私としては引っかかる。それがあれば、稼げる方に持っていけると思いますが、経済界、ブースターはじめ各サポーター、ファンのみなさまにもどんどん入ってきていただいて、意見を言っていただきたいと思います」