熊本市交通局が実証実験をした市電の顔認証システムについて、市民の6割以上が「利用したいと思わない」とする調査結果が公表されました。

 熊本市交通局では、市電の利便性向上のため去年12月から先月まで顔認証で決済ができるシステムの実証実験をしました。

 市交通局が実施した市民などへの調査によると、今年1月から2月時点で回答があった約2500人のうち、半数を超える58%が顔認証の実証実験を知っていると回答。

 このうち、「顔認証乗車を体験したいと思わない」が65.7%、「本格導入後に利用したいと思わない」が66.7%と半数を超えました。

 利用したくない理由には「顔認証に抵抗がある」「すでに利用できる支払い方法で十分」などがありました。

 熊本市交通局は「調査結果などを踏まえ、導入の是非について検討したい」としています。