20日午後1時5分ごろ、岩手県宮古市刈屋の山林で火災が発生した。21日午後5時現在、延焼が続いている。けが人の情報はなく、少なくとも約120ヘクタールが焼けた。市などは21日夜に消火活動をいったん打ち切り、22日に再開する。
 市によると、山林内のシイタケを乾燥させる小屋から出火し、燃え広がったとみられる。県警が出火原因などを調べている。
 市は災害対策本部を設置、市内に避難所2カ所も開設し、最大で7世帯14人が避難した。21日は自衛隊ヘリが出動し、上空から消火に当たった。
 近くに住む同市茂市の無職武田章さん(72)は「昨日より火が南方に移っている。風が強いので、延焼が心配だ」と話した。
 現場はJR茂市駅から北西約2キロの国道340号近くで、民家が点在する地域。