不要となった学生服などを再利用しようと、寄付を呼びかける回収ボックスが相模原市役所や区役所などに設置されている。廃棄衣類の削減や経済的困難を抱える世帯の支援につなげる取り組みで、事業者と市は協力を呼びかけている。

 回収しているのは幼稚園、小中高校の学生服、体操服、ランドセルなどで、卒園・卒業から5年以内のもの。寄付する人は、回収ボックスに添えた用紙に制服の園名または学校名を記入し、持参した制服や衣類と一緒に同封する。

 回収事業は2022年7月からスタートしたが、今年4月から事業者が代わり、同市中央区で福祉事業所などを運営する合資会社「さんぽみち」が実施。市と連携して市役所、緑区役所、南区役所、公民館・まちづくりセンターの一部にボックスを設置している。

 同社は寄付された制服などを手直しし、通常価格から割引した金額で販売。また、寄付された制服などを買い取ったと想定した価格(査定額)を市に寄付する。市役所と区役所のボックスの設置は5月末まで。問い合わせは同社、電話042(707)8410。