朝から降り注いだ雨で馬場コンディションは不良。パワー型のペプチドナイルには厳しいコンディションだった。積極的にポジションを取っていって勝ちにいく競馬は見せていたが、今日のところは勝った馬が強かった。

3着 ペプチドナイル
藤岡佑介騎手
「1コーナーでクラウンプライドに迷惑をかけてしまいました。積極的にポジションを出していったのですが、寄せていく形になって躓いてしまったので迷惑をかけてしまいました。馬自体はコンディションも良くて、アグレッシブに走れていましたし、速い流れだったので3コーナーで手応えが苦しくなったのですが、そこから伸びていって4着馬を突き放してはくれました。最後はだいぶ脚が上がっていました。今日は勝ち馬が強かったです。得意ではない馬場の中よく頑張ってくれました。パワー型なので乾いた馬場でやりたかったなというのが正直なところです。それでもG1馬の力は示してくれたとは思います」

武英智調教師
「勝った馬とは馬場適性の差が出たと思います。追走一杯一杯のところもありました。捕らえに行く競馬をしている分、2着馬には差されましたが、今日は馬場適性の差が出たと思います。地方もナイターも小回りも初めての経験でどのくらいこなしてくれるかなというのはありました。力のいる馬場なら違ったとは思います」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 5月1日、船橋競馬場で行われた11R・かしわ記念(Jpn1・4歳上オープン・ダ1600m)は、川須栄彦騎乗の6番人気、シャマル(牡6・栗東・松下武士)が快勝した。2.1/2馬身差の2着に5番人気のタガノビューティー(牡7・栗東・西園正都)、3着に3番人気のペプチドナイル(牡6・栗東・武英智)が入った。勝ちタイムは1:39.0(不良)。

 1番人気でJ.モレイラ騎乗、キングズソード(牡5・栗東・寺島良)は4着、2番人気で坂井瑠星騎乗、ウィリアムバローズ(牡6・栗東・上村洋行)は6着敗退。

【動画】かしわ記念・シャマルが鮮やかな逃げ切り

得意の不良馬場

かしわ記念・シャマルと川須栄彦騎手 (C)Hiroki Homma

 川須栄彦騎乗の6番人気、シャマルが鮮やかに逃げ切った。朝から降り注ぐ雨でこの馬得意の不良馬場に。スタートから軽快なスピードを見せたシャマルが後続を2馬身半振り切って嬉しい交流G1初制覇を飾った。

シャマル 21戦10勝
(牡6・栗東・松下武士)
父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母父:アグネスデジタル
馬主:金山敏也
生産者:岡田スタツド

【全着順】
1着 シャマル 川須栄彦
2着 タガノビューティー 石橋脩
3着 ペプチドナイル 藤岡佑介
4着 キングズソード J.モレイラ
5着 ミックファイア 吉原寛人
6着 ウィリアムバローズ 坂井瑠星
7着 キャッスルトップ 山田義貴
8着 ギガキング 和田譲治
9着 カジノフォンテン 石崎駿
10着 オメガレインボー 野畑凌
11着 ギャルダル 矢野貴之
12着 クラウンプライド 川田将雅
13着 リュードマン 笠野雄大