©︎IMAGO/Sportfoto Rudel

 週末に行われたSCフライブルク戦は激戦となり、その結果でクリス・フューリヒ、マキシミリアン・ミッテルシュテート、さらにアントニー・ルオーらが揃って負傷交代。前者2人に関しては、ふくらはぎに氷嚢を巻いた状態で、そして後者に至っては鼻を腫れあがらせた状態で、スタジアムを後にせざるを得なかった。

 ただその翌日には、シュツットガルトに朗報が届けられることに。前者2人については最終的には打撲のみで済んでいたことが明らかとなり、火曜日に控えるドイツ杯準々決勝レバークーゼン戦では再びオプションとなる見通し。また後者についても骨折が確認されたものの、それでも特殊な保護マスクを装着してプレーできる可能性があるという。

 それだけではない。アフリカ杯に参加していたセール・ギラシと、そしてアジア杯に参加していた伊藤洋輝がともに敗退となったために、このレバークーゼン戦から復帰する可能性も浮上したようだ。これはドイツの大衆紙ビルトが報じたもの。

 ヴォールゲムートSDは「どういう状態で長旅から戻ってくるのか見てみないと。ただ火曜日から合流するとはみている」とコメント。さらにセバスチャン・ヘーネス監督も「選手たちと、まずは直接話してみたいことにはね。それから決断を下すことになるよ」と語った。

©︎IMAGO/Sportfoto Rudel

 特に今シーズンのドイツ杯では大番狂わせが続出しており、優勝候補のバイエルン・ミュンヘンを皮切りに、前回優勝のRBライプツィヒや、ボルシア・ドルトムント、さらにアイントラハト・フランクフルトなど、過去8大会で優勝した全てのクラブが敗退。

 ブンデス生き残りは今回対戦するレバークーゼンとシュツットガルト、そしてグラードバッハのみで、特にブンデスリーガ無敗で首位のレバークーゼンと3位につけるシュツットガルトによる準々決勝は、まさにタイトルをかけた大一番といっても過言ではないだろう。

 とりわけセール・ギラシは今シーズンのブンデスリーガにおいて、点取り屋として大いに注目を浴びるブレイクを果たした攻撃の大黒柱であり、また伊藤洋輝もまた守備陣にとって欠かせない存在というだけでなく、先日に同じ左利きのCBダン=アクセル・ザガドゥが長期離脱となった事からも、このタイミングでの復帰の意義は非常に大きなものがある。