兵庫県南部で16日夜に降ったひょうによって、県内では17日、3人が軽傷を負い、民家や車庫の屋根、学校の窓ガラスなどが損傷する被害が報告された。東播地域では被害証明について少なくとも約700件の相談が寄せられた。

 県によると、明石市で男性(63)が頭に、加古川市で女性(52)が手などに、播磨町で女性(73)が頭にけがを負った。

 いずれも17日午後4時時点で、加古川市には被害証明の窓口に約150件、特設コールセンターに約400件の相談があった。高砂市にも103件、稲美町にも約30件、播磨町でも問い合わせがあった。姫路、相生市や太子、上郡町でも、罹災届出証明書などの発行に関する問い合わせが相次いだ。

 加古川市では学校園を含む約50の公共施設で窓ガラスが割れるなどの被害があった。明石市の魚住東中学校でも校舎の窓ガラス21枚が割れた。民家の屋根が一部損壊した姫路市広畑区では、気象庁機動調査班が現地入りした。

 神戸市には、同市西区でビニールハウスに穴が開いたり、農業施設の窓が割れたりするなど約60件の被害が確認された。

 神戸市灘区の「摩耶ケーブル」は、16日夜の落雷の影響で電気系統にトラブルが発生し、17日の始発から終日運休した。18日以降の運行は未定としている。(まとめ・上田勇紀)