障害福祉サービスの提供に必要な人員を配置していなかったなどとして、兵庫県は19日、赤穂市で就労継続支援B型事業所「赤穂元禄村」を運営する一般社団法人日本博雄厚生福祉会(同市)の指定を取り消したと発表した。不正に得た報酬約31万円は関係市町が返還請求する。

 県によると、2022年12月の指定当初はサービス管理責任者を配置していたが、その後は不在の時期があるのに県に報告していなかった。同法人は「退職して後任が見つからなかった」と説明しているという。処分時点で利用者はいなかった。

 また県は、神河町で生活介護と放課後等デイサービスの事業所「のどか」を運営する「東洋ミネラル」(同町)に対し、19日付で1年間の新規受け入れ停止処分にした。

 指定当初から生活介護に必要な医師や看護師との契約がなく、放課後等デイサービスでは保育士などの人数が不足していた。現在は適正配置されており、利用者は継続利用できるという。不正に得た報酬約525万円は関係市町が返還を求める。(金 慶順)